インタビュー
2015/12/07(月)
ELLE CINEMA AWARDS 2015

モード界も認める演技派デイン・デハーンが選ぶ今年のベスト映画

読者が選ぶ今年のNo.1映画「ELLEシネマ大賞」。年末の投票に先駆けて、続々と著名人や映画関係者から寄せられた私的ベストを公開中! 「プラダ」のキャンペーンでも存在感を発揮した、デイン・デハーンも参戦。伝説の俳優ジェームズ・ディーンを演じた『ディーン、君がいた瞬間』(12月19日公開)の見どころとともに、映画好きならではの今年No.1映画の推薦コメントが熱い!

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『ディーン、君のいた瞬間』撮影現場にてアントン・コービン監督と。最初は断り続けていたところ、監督に繰り返し説得され、プロデューサーに「今の若者はジェームズ・ディーンを知らない」と言われ、これをきっかけに若い人たちに改めて彼の存在を知ってもらえるならと決めたそう。最後の最後は妻に相談したとのこと。

デイン・デハーン(Dane Dehaan)

ジェームズ・ディーンについての話の75%は嘘だった

——実際の彼を知らずに、写真や映画などのイメージだけで役作りをしていくのは、困難だったのではないですか。

「とても難しかったよ。できる限り彼を研究しながらそこに人間味をもたらすことは、大きなチャレンジだった。彼ほどの人になると、誰もがそれぞれのイメージを抱いている。リサーチの過程で知ったのは、僕が会った人々が彼について語る75パーセントのことは、事実とは反していたこと(笑)。それは彼らのイメージだ。だから僕は僕にとって真実のディーン像を見つけなければならなかった」

——演じる上で、どんなことが鍵になりましたか。

「彼は頑固で妥協を知らないアーティストだ。そして周囲の世界に対して不信感を抱いていた。彼は自分に才能があることを知っていたと思う。さらに自分の人生を自分の手に握って、好きなように生きる能力が自分にはあるということも。周りの人間がそれに関して彼に影響を与えることに抵抗していた。そういう人間性がヒントになった」

——ロバート・パティンソンとの共演はいかがでしたか。彼とは作品についてよく話し合ったのでしょうか。

「そんなに話しあったりはしなかったな。撮影の前に何度か夕食を共にしたぐらい。撮影中はふたりでいることが多かったから、自然に会話も弾んだけれど、ちょうど(映画のなかの)デニス・ストックとディーンの関係に似ていたね。2人とも同じ世代で、仕事を通して絆ができて、お互いから学びあったという。それぞれ道は異なるかもしれないけれど、貴重な出会いだったよ」

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Text: Kuriko Sato

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