名門マリインスキー・バレエの新星、ザンダー・パリッシュの素顔に迫る!
ロシアの名門、マリインスキー・バレエに初のイギリス人として入団したザンダー・パリッシュ。イギリスのロイヤル・バレエ団で群舞を踊っていたころにスカウトされて移籍、5年間修業を積み、今では主役級のダンサーに成長。初来日となる日本公演では『白鳥の湖』の王子、『ロミオとジュリエット』のロミオという大役を務めるアップカミングなスターに、これまでの道のりとバレエ愛についてたっぷりインタビュー。
伝説のダンサーを輩出したロシアバレエの殿堂
18世紀にルーツをもつロシアバレエの殿堂、マリインスキー・バレエ。多くの伝説のダンサーを輩出したこのバレエ団は、あのニジンスキーやバリシニコフを世に送り出したことでも有名だ。モスクワのボリショイが男性的・演劇的な伝統をもつのに対し、古くから西側諸国に開かれた都市であったサンクトペテルブルクのマリインスキーは、優美で繊細なヨーロッパスタイルのバレエによって発展してきた。本拠地であるマリインスキー劇場はクラシカルな旧館と、モダンで豪華な新館が運河をはさんで並んでおり、シーズン中には世界中のバレエファンが詰めかける。レパートリーの多さ、装置の豪華さ、ダンサーの美しさもこのバレエ団の誇りだ。
このカンパニーに2010年に入団したグッドルッキンなダンサー、ザンダー・パリッシュはバレエ団初のイギリス人。英国のロイヤル・バレエで群舞を踊っていたが、スカウトされて5年間修業を積み、この来日公演では『ロミオとジュリエット』のロミオと、『白鳥の湖』のジークフリート王子を踊る。さわやかな笑顔がまぶしいザンダーに、現地サンクトペテルブルクでインタビューした。
―バレエを始めたきっかけは?
「妹がバレエを習っていて、彼女が発表会で踊っているのを見て僕も踊りたくなったんだ。翌日にはお母さんにバレエ教室に連れていってもらって……それが僕のバレエ人生のはじまり(笑)。8歳のときだよ」
―そのころからプロのダンサーになりたかった?
「人生のかなり早い時期から、舞台で何かする仕事にはつきたいと思っていて、演劇系のプロジェクトで子役のエキストラをやったりしていたんだ。でも、子どもの頃はレッスンそのものの雰囲気が好きだったんだと思う。11歳でロンドンのロイヤル・バレエ学校に入学したとき、僕のクラスには男の子3人とたくさんの女の子がいて、それだけでハッピーだった(笑)」
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ザンダー・パリッシュ/1989年、イギリス・ヨークシャー生まれ。8歳でバレエを始め、10歳で英国ロイヤル・バレエ・スクールに入学。2005年に卒業と同時に英国ロイヤル・バレエ団に入団し、4年半在籍。2010年にロシアのマリインスキー・バレエ団に英国人で初めて入団。『ロミオとジュリエット』のロミオ役など、主要なレパートリーで主役を踊る。
text&interview : Hisae Odashima
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マリインスキー・バレエ来日公演2015
『ジュエルズ』
11月26日(木)18:30 文京シビックホール大ホール
『愛の伝説』
11月27日(金)18:30 東京文化会館
11月28日(土)13:00 東京文化会館
『ロミオとジュリエット』
11月30日(月)18:30 東京文化会館
12月1日(火)18:30 東京文化会館
12月2日(水)13:00 東京文化会館(平日マチネ公演)
『白鳥の湖』
12月4日(金)18:30 東京文化会館
12月5日(土)12:30 東京文化会館
12月5日(土)18:30 東京文化会館
12月6日(日)13:00 東京文化会館
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ザンダー・パリッシュ トーク&サイン会
マリインスキー・バレエ来日記念
直輸入写真集『ザンダー・パリッシュ“Xander Parish-Russian Prince”』発表トーク&サイン会
場所/バレエショップ フェアリー
東京都渋谷区神宮前5-50-10(地下鉄表参道駅B2出口より徒歩およそ5分)
日時/2015年11月29日(日)13:00~14:30(開場12:45~)
定員/30名 ※要事前申し込み。先着順での受付となります
参加料金/無料 ※サイン会には当日写真集をご購入いただいた方のみご参加いただけます
イベントに関する問い合わせ先/
バレエショップ フェアリー tel: 03-3499-5541
営業時間11:00~19:00 ※水曜定休(祝祭日の場合は営業)
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