インタビュー 2015/3/5(木)

『シンデレラ』主演リリー・ジェームズ&リチャード・マッデン:厳しいオーディションを勝ち抜いた2人の強さ

いよいよ4月25日に劇場公開が迫ってきた実写版『シンデレラ』。数千人の候補のなかからオーディションで選ばれた、文字通りの“シンデレラ・ガール”、リリー・ジェームズ。そして王子役リチャード・マッデンと監督ケネス・ブラナーにロンドンにてスペシャルインタビューを敢行。今をときめく若手トップスターたちの言葉には、スターでなくても活かせる“成功の秘訣”が満載!

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ケネス・ブラナー(右)とリリー・ジェームズ(中央)&リチャード・マッデン(左)。代表作に『ヘンリー五世』(1989年)、『フランケンシュタイン』(1994)、『ハムレット』(1996)、『恋の骨折り損』(2000)、『魔笛』(2006)などがある名監督。

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意志を持ち続ければ、人生で不可能なことはない

ハッピーエンドのおとぎ話が示すのは、人生を現実のままあきらめることではなく、そこに秘められた可能性に思いをはせ、自分の力で努力することの大切さ。シンデレラは、ただ与えられる運命に翻弄されるのではなく、自分の意思で一歩ずつ幸せに近づいていく。森のなかでシンデレラと王子が初めて出会うシーンで、シンデレラは王子に継母との生活について質問され、「彼女は自分ができる範囲で私によくしてくれる」と答える。ブラナー監督によれば、「これはもっとも意味深いセリフのひとつです。残酷な相手に対しても優しく接し、そして自分自身に対しても優しさを忘れない勇気をもつことの大切さを示しています」。

シンデレラは、継母と娘たちにいじめられて、ひどい暮らしを強いられていても、ネズミたちと友達になり、歌を歌って日々の生活の瞬間を楽しむ知恵を持っている。だからこそ、チャンスが訪れたのだ。魔女(ヘレナ・ボナム・カーターが演じる魅力的なキャラクターだ)の力を借りて馬車とドレス、そしてガラスの靴を手に入れるが、魔女の力が完ぺきではなく、真夜中を過ぎると、馬車がカボチャに、馭者がトカゲに戻ってしまう。そこがCGを駆使して強調されて描かれているのも印象的だ。

ブラナー監督は、どんな状況をも冷静に受け止め、幸せを見つける生き方を「仏教的な人生観」と呼び、それこそが、古くて新しいおとぎ話「シンデレラ」が私たちに教えてくれることだと語る。「シンデレラは彼女自身の意思を持ち続けたからこそ、運命を切り開くことができた。優しい心と勇気を持ち、そして、ときには魔法を信じ、挑戦し続けること。そうすれば、人生で不可能なことはないのです」。

  • 『シンデレラ』
    本当の魔法は、あなたの勇気―――。
    『アナと雪の女王』『マレフィセント』のディズニーが贈るラブストーリーの原点にして頂点である、名作『シンデレラ』。それから半世紀を経て、物語の本質に立ち返ったことで、新鮮に生まれ変わった実写版は、夢のような衣装と映像マジックで魅せる一方、恐ろしいほどリアルな女性の内面をえぐり出す。
     
    監督:ケネス・ブラナー
    出演:ケイト・ブランシェット、リリー・ジェームズ、ヘレナ・ボナム=カーターほか
    配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
    公式サイト: Disney.jp/CINDERELLA

    2015 年 4 月 25 日(土)ロードショー 
    同時上映『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』

    © 2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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Interview & text : Reina Shimizu

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