インタビュー 2015/3/5(木)

『シンデレラ』主演リリー・ジェームズ&リチャード・マッデン:厳しいオーディションを勝ち抜いた2人の強さ

いよいよ4月25日に劇場公開が迫ってきた実写版『シンデレラ』。数千人の候補のなかからオーディションで選ばれた、文字通りの“シンデレラ・ガール”、リリー・ジェームズ。そして王子役リチャード・マッデンと監督ケネス・ブラナーにロンドンにてスペシャルインタビューを敢行。今をときめく若手トップスターたちの言葉には、スターでなくても活かせる“成功の秘訣”が満載!

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リチャード自身は、内気な子ども時代に自己表現を学ぶために11歳から演劇を学び、この世界に入った地に足の着いた英国俳優ならではの威厳が魅力。その魅力が役に反映されていて、新しい王子像にピッタリ。今後の活躍からも目が離せない期待の俳優のひとり。

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有頂天にならず地に足のついた生活を

今回の『シンデレラ』では、王子は単に富と名誉を持つ美青年ではなく、王国を治める責任を年老いた父親からゆだねられ、その重圧をいかに受け止めるかを真剣に考えるという側面が描かれている。「役柄を理解することは、ひいては人間を理解することにも通じる。これこそ役者の醍醐味だね」。撮影中は仕事のために私生活を犠牲にせざるを得ない日々を送っていることからも、王子の境遇には個人的に共感を覚えたという。「王子がシンデレラに惹かれていくのも、仕事の責任を果たすために支えてくれて、一緒に困難を乗り越えていけるパートナーを求めていたからこそ。王子はシンデレラに必要とされるだけではなく、シンデレラを必要としているのです」。そんな二人が結ばれるハッピーエンドは、今の時代にこそふさわしいと、リチャードは力説する。

「人を信頼するということがとても難しくなっています。僕たちはもっと人を、そして人生を信頼して、希望を持つべきです」。シンデレラのような女性がいたら、恋してしまうと思いますか? と聞いたところ、「もちろん」と即答。「リリー(シンデレラ役のリリー・ジェイムズ)本人の人柄もそうなのだけれど、優しくて、寛大で、人間としてすばらしい。そして、彼女もケン(監督のケネス・ブラナー)も、映画の撮影を通して、ずっと僕を信頼してくれたことに、心から感謝しています」。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の成功を受けて、「それで有頂天にならず、ますますいい俳優になるよう努力しなくてはいけない」と決意したというリチャード。ハリウッド俳優の仲間入りを果たしたが、ロサンゼルスに移住することはなく、ロケ以外のときはロンドンに暮らしている。「ロンドンは、いろんな人種や違った物の見方をする人たちが混ざり合っているのが大きな魅力」。休みの日は、ロンドン北部に広がるハムステッド・ヒースを散歩したり、動物を眺めながらリージェンツ・パークをランニングしたりして英気を養うという。有名人になった今も地に足の着いた生活を送る彼の姿が、映画『シンデレラ』に描かれた新しい王子の人間像に重なる。

  • 『シンデレラ』
    本当の魔法は、あなたの勇気―――。
    『アナと雪の女王』『マレフィセント』のディズニーが贈るラブストーリーの原点にして頂点である、名作『シンデレラ』。それから半世紀を経て、物語の本質に立ち返ったことで、新鮮に生まれ変わった実写版は、夢のような衣装と映像マジックで魅せる一方、恐ろしいほどリアルな女性の内面をえぐり出す。
     
    監督:ケネス・ブラナー
    出演:ケイト・ブランシェット、リリー・ジェームズ、ヘレナ・ボナム=カーターほか
    配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
    公式サイト: Disney.jp/CINDERELLA

    2015 年 4 月 25 日(土)ロードショー 
    同時上映『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』

    © 2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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Interview & text : Reina Shimizu

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