インタビュー
2017/12/21(木)

2017年大飛躍! 松岡茉優が初主演映画で魅せた新たな才能

芥川賞作家・綿矢りさの妄想力爆発のキュートな恋愛小説『勝手にふるえてろ』が大九明子監督によりついに映画化。“脳内片想い”と“リアル恋愛”の2人の彼氏の間で暴走する24歳OLが苦しみながら成長していく姿を描いたこの作品で、恋愛経験ゼロの夢見がちなオタク女子をコミカルに演じた松岡茉優。彼女がエル・オンラインに語った、“非壁ドン系主人公”との共通点とは?

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同世代の俳優が多いことも強みに

ー20~25歳は、今最も女優の層が厚い世代かもしれません。そのなかで迷ったり、悩んだりすることはありませんか。

私は今22歳なのですが、例えば上には25歳の高畑充希さんや有村架純さんが、下には19歳の広瀬すずさんがいます。本当にすごく充実した世代ですよね。思うように仕事が頂けなかった高校生の頃は、周りばかり見て「本当にやっていけるのかな」「負けてるな」という思いでいっぱいでした。でも今はすごくラッキーだなと思っているんです。というのもその世代の真んなかにいる私は、上とも下とも同じ年齢の役を演じられる可能性がありますし。一般のこの世代は、テレビや映画を見ない人が多いと言われていますよね。でも同世代の俳優たちのがんばりで、若い人たちをもう一度お芝居に引き付けることができるのではないかとも思っています。

ー最後に。女優さんで目標とする先輩はいますか?

宮崎あおいさんと多部未華子さんのお芝居には、いつもぎゅっと心をとらえられてしまいます。とくに『怒り』での宮崎さんの演技には魂が震えました。それから、現在放映中の「コウノドリ」でご一緒している吉田羊さんも素敵だなと思います。みなさん、演じている役を昇華するのはもちろんですが、作品自体に新たなものを与えられている気がします。私も、ゆくゆくはそういう俳優になるために、先輩方の背中を追いかけてゆきたいなと思っています。

Photo : Toshiki Hiraiwa  Styling : Ayako Nakai  Hair&Make : Miho Matsuda  Interview & Text: Shiho Atsumi

  • 『勝手にふるえてろ』

    恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様をコミカルに描いた本作。OLのヨシカ(松岡茉優)は同期の「ニ」(渡辺大知)からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関係にいまいち乗り切れず、中学時代から同級生の「イチ」(北村匠海)への思いをいまだに引きずり続けていた。一方的な脳内の片想いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛素人のヨシカは彼女なりに頭を悩ませていた。そして、「イチ」がやっぱり忘れられないヨシカは、ありえない嘘をついて同窓会を計画。やがてヨシカとイチの再会の日が訪れるが……。芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化。2017年第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、観客賞を受賞。 

    監督、脚本:大九明子
    出演:松岡茉優、渡辺大知(黒猫チェルシー)、石橋杏奈、北村匠海(DISH//)、古舘寛治、片桐はいり ほか
    2017年12月23日(祝・土)より、全国ロードショー
    http://furuetero-movie.com/ 

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