インタビュー
2017/12/18(月)

アカデミー賞に最も近い女優、ジェシカ・チャステイン初来日で見せた愛

『神の見えざる手』『Molly's Game』など上質作品に主演し続け、今もっともアカデミー賞最有力と呼ばれている女優、ジェシカ・チャステインがインディペンデント作品として驚異のヒット『ユダヤ人を救った動物園』(現在公開中)を引っ提げて初来日を果たした。そこで語った“愛”とは?

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第二次大戦中、ナチの目を盗み多くの人命を救ったポーランド人女性を演じた『ユダヤ人を救った動物園』のPRで初来日を果たした。

Photo: Aflo

東京にはずっと憧れていた

―――初来日ですね。東京で行きたいところは?

まだ決めてないの。正直、全部まわりたいの! 明日は丸一日オフなのですっごく楽しみ。東京にはずっと憧れていて来たかったので、招かれたときは「絶対に1日オフを頂戴!」って頼んでおいたのよ。

―――あなたの日本のファンは熱烈な人たちが多いです。メッセージを募集しました。そうしたらもっとも多かったコメントが質問よりも圧倒的に「日本に来てくれてありがとう」だったんです。

ワォ、すごく幸せ。

―――この映画を海外出張の際に観て、思わず(舞台である)ワルシャワ動物園に行ってしまったくらい感銘を受けました。そして人生で初めてアウシュヴィッツ(ビルケナウ強制収容所)にも行きました。

それは心動かされたでしょう?

―――ええ。あなたも実際に行かれたようですが、最初にどんな印象をもたれましたか?

最初に訪れたときはアントニーナの娘さん、テレサに会って話をしたわ。そのとき見せてもらった、あなたも見たと思うけれど、ユダヤ人の人たちを匿っていた地下部屋は映画で見えているよりずっと小さかったの。同じ日に私もアウシュヴィッツに行ったから、まるで私の人生が変わるかのように心動かされたわ。人間の残酷さと、人間の非常なる思いやりを同時に思い知ることになったから……。今年のプレミアで再び訪れると涙が止まらなかった。

  • 第二次世界大戦中、アダム・シンドラーや杉原千畝と同じく、ポーランド系ユダヤ人を救った女性がいた。その名はアントニーナ・ジャビンスキ。『The Zookeeper's Wife(邦題:ユダヤ人を救った動物園 ヤンとアントニーナの物語)』のタイトルでベストセラーとなった彼女の物語が実写化され、ついに日本公開が実現。今でも観光名所として存在するワルシャワ動物園の園長夫妻ヤンとアントニーナが、ユダヤ人を動物園に匿い、300名もの命を救った姿を描いた実話。
     
    監督/ニキ・カーロ
    キャスト/ジェシカ・チャステイン、ダニエル・ブリュール、ヨハン・ヘルデンベルグ、マイケル・マケルハットンほか
    公開中
    http://zookeepers-wife.jp/

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