意欲作が続々公開! エル・ファニングが個性派監督から愛される理由
2017/11/30(木)
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役の影響で私服の好みがパンキッシュに!?

―メンズのツイードのコートやパンクらしいモヘアのニットなど、ザンの衣装には70年代ロンドン・ファッションがうまく取り込まれていました。今回のファッションに刺激を受けて、普段、取り入れるようになったアイデアやアイテムなどはありますか。
 
衣装デザインは、レジェンド的な存在のサンディ・パウエルが担当しているのよ。彼女の仕事ぶりを直に見れたことは、最高の体験だったわ! 黄色のラテックス製のボディスーツは着るのが本当に大変で、皆、ローションをべたべたに塗って、着てたほど。本当にきつくて、そのうえ、すごくデリケートなデザインだったから、サンディ以外は誰も触っちゃいけないぐらい、丁重に扱われてたわ。逆にパンクのライブ・シーンではその拘束から、やっと解放されて、心から楽しむことができた。自由を謳歌しているザンは私そのものなのよ。映画に出演する度に、キャラクターの衣装だとかを少しずつインスピレーションとして、自分に取り入れていくタイプだから、最近は自然とパンキッシュなものを取り入れるようになった気がする。ちなみにちょうどいま、ネイルが黒なんだけど、それもちょっとパンクといえるんじゃないかしら。
 
―パンクってどんなイメージですか。
 
パンクとは物事を恐れないこと、人とは違うことを恐れないこと、流れに逆らうことを恐れないこと。私にとって、自分自身であることかな。自分の中に自由を見つけたら、あとはちょっとばかりの反逆心。自分の思いをしっかり声に出したり、自分の意見に対して責任を持てることがパンクじゃないかな。
 
―ステージではじける、パンクなボーカル姿もかっこよかったです。バンド経験はあったんですか。
 
小さい時は役者じゃなくて歌手になろうかと思ったぐらい、歌が好きで、レッスンも受けていて、映画でもいつか、歌いたいと思い続けていたの。バンドはやったこと、ないけど、学校にコーラス隊のようなのがあって、そこでパフォーマンスしたのが、唯一のライブ経験ね。ちなみに、新作の「Teen Spirit」ではポップシンガーを夢見る女の子の役だったから、劇中に何曲も歌うことができて、すごく楽しかったわ。

Text: Aki Takayama (C) COLONY FILMS LIMITED 2016

  • 『パーティで女の子に話しかけるには』
     
    『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の最新作は懐かしいなかに斬新な香りのする「ボーイ・ミーツ・ガール」ラブ・ストーリー。77年、パンク全盛期のロンドン郊外。内気なパンク少年エンはふと潜り込んだパーティーで、美少女エンと出会う。エンのどんな話も興味津々で耳を傾けるザン。二人はたちまち恋に落ちるが、彼女はエイリアンで、地球での滞在時間は後48時間しか残されていなかった。
    2017年12月1日(金)公開。
    http://gaga.ne.jp/girlsatparties/

  • CHECK!
    現在発売中のエル・ジャポン1月号では監督のジョン・キャメロン・ミッチェルと、彼の大ファンである女優の黒木華さんのスペシャル対談を掲載!

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