意欲作が続々公開! エル・ファニングが個性派監督から愛される理由
2017/11/30(木)
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作品選びに監督の存在は大きい

―最初にジョン・キャメロン・ミッチェル監督の印象と彼との仕事の感想を教えてください。
 
ジョンは本当に最高の監督なの。はじめに脚本を読ませてもらっていたから、ニール・ゲイマンの書いた短編が元になっていることは知っていたんだけど、監督と話してすぐに、彼の持つイマジネーションやクリエイティビティのすごさを感じることができたわ。彼の作品では『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』が一番、好き。ニール・パトリック・ハリスの舞台版も見ているけど、ジョンは監督だけでなく、歌もダンスもできちゃう。なんでもできる人間なのに奢らず、ユーモアのセンスがあって、ワイルドなイマジネーションも持っていて……。そのすごい世界観の中で今回、エイリアンを演じることができて、本当に楽しかった。エイリアン役は初めてだったけど、一緒にいろんな想像を膨らませながら、この役を作ることができたわ。
 
―『ネオン・デーモン』ニコラス・ウィンディング・レフン監督、『20センチュリーウーマン』マイク・ミルズ監督、『The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ』のソフィア・コッポラ監督など、個性的な作品作りの監督との仕事が続きますが、作品選びは監督で決めてるんですか。
 
監督はもちろん、大きな決め手になるわ。でも、同じくらいストーリーも大切。ただ、そうはいっても、ストーリーに命を吹き込むのは監督とも言えるし……。幸運なことに幼い頃から、巨匠と言われているような監督たちと仕事をさせてもらって、現場で学んできたことが大きいの。だから、作品選びは監督もストーリーもどちらも重要視するわ。
 
―何もかもが初めての体験となるザンの純粋さが魅力的です。特にデートの場面はキュンときます。どのように役作りしたのでしょうか。あなたにとって、ザンはどんな女の子でしたか。
 
ザンは演じていて、本当に楽しくて、私にとって初めてのタイプのキャラクターだったわ。これまでは惑星だったり、様々な形で存在していて、人間の女の子になったのは今回が初。だから、彼女が体験することは何もかもが初めてになるの。歩くことも腕があることも、世界のすべてが初体験というところが面白いところでもあるのよ。ただ、彼女は知らないからといって無知という訳ではないから、そのあたりのバランスには気を付けたわ。私にとって、すごく愛すべきキャラクターで、たまに見せる動物っぽい動きが気に入ってる(笑)今回、コロニー(ほかのエイリアンたち)の動きはすべて監督が振付師を雇って、作っていったんだけど、私も監督と同じように、そこからインスピレーションを得たのよ。

Text: Aki Takayama (C) COLONY FILMS LIMITED 2016

  • 『パーティで女の子に話しかけるには』
     
    『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の最新作は懐かしいなかに斬新な香りのする「ボーイ・ミーツ・ガール」ラブ・ストーリー。77年、パンク全盛期のロンドン郊外。内気なパンク少年エンはふと潜り込んだパーティーで、美少女エンと出会う。エンのどんな話も興味津々で耳を傾けるザン。二人はたちまち恋に落ちるが、彼女はエイリアンで、地球での滞在時間は後48時間しか残されていなかった。
    2017年12月1日(金)公開。
    http://gaga.ne.jp/girlsatparties/

  • CHECK!
    現在発売中のエル・ジャポン1月号では監督のジョン・キャメロン・ミッチェルと、彼の大ファンである女優の黒木華さんのスペシャル対談を掲載!

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