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いつも朗らか天真爛漫に見えるジェニファー・ローレンスも、恋人ニコラス・ホルトとのデートをパパラッチされたときはさすがにうつむき加減で半目。話しかけてはいけないサインを見極めるのも、お話上手になるコツ。

Photo : REX-FEATURES/Aflo

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話ベタさんは、まず話しかける人を見極めて

―確かにそうですね! 緊張しているときこそ、ものすごく自分本位な思考回路になっている気がします。話す口調や音量も重要なのでしょうか?
 
談笑:人って隙を見せると、警戒を解いてくれますが、四角四面な“鋭角的”な話し方、政治家の演説のような声量と滑舌で話しかけられたら、誰だって引きます(笑)。
 
逆に、美智子皇后のようなソフトで包み込むような口調や、笑福亭鶴瓶師匠のように風貌と同様にしゃべりも人なつこい口調、つまり“曲線的”な口調で話しかけられたら笑顔になるし、自然と話したくなる。そのためにも目指したい話し方をするタイプの人を、日頃からイメージするといいですね。
 
―やってみます! とはいうものの、良く知っている人や友人以外の人に話しかけるのはすごく勇気が要ります、タイミングにしても話題にしても。克服するにはどうしたらいいでしょうか?
 
談笑:折角なので話しかけても大丈夫な相手を見分ける私流のコツ、教えましょうか?
 
―是非!
 
談笑:それは、表情豊かで視線が周りに向かってる人。俯いてたり目が半開きの人は心が閉じてるので避ける(笑)。
 
職場で上司や同僚に話しかけるタイミングが悪い人、いませんか? そういう人は俯いていたり、目が半開きになっている、つまり相手が「話しかけられなくない」という信号を出しているときに、話しかけてしまうから。話すためには、人をよく観察することも必要だということです。そうやって話しかけてもよさそうな相手を探していると、その人自身の視線も自然と周りに向かうことになって、誰かと目が合ったりする。

 
―そのときは?
 
談笑:ニコっと会釈するだけでもいいんですよ。そうすることで他の人からも話しかけられやすい自分にもなれるので、会話する機会も増えると思いますよ。
 

  • Profile : 立川談笑(たてかわ・だんしょう)
    落語家。六代目立川談笑。早稲田大学法学部卒業後、1992年立川談志に入門。2005年真打に昇進する。古典を鮮やかにアレンジした落語を得意とし、独演会は常に完売するほどの人気落語家となり、現在、テレビやラジオのリポーターとしても、高い話術を活かし幅広く活躍している。 

「【EOLアカデミー5限目・話す】立川談笑が伝授するお話し術」トップへ

text : Miyuki Hama

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