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2014年アカデミー賞司会もこなした、米国トップ司会者エレン・デジェネレスも、もとはスタンダップコメディアン。スターダムを駆け上がった今でも、自虐ネタなどで“弱み”を晒しながら、笑いをとっている。

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話ベタの裏にある“保身”

―初めまして。
 
立川談笑(以下、談笑。敬称略):こちらこそ!
 
―今日は、落語の高座のみならず、落語家ならではの話芸のスキルを生かしてマスコミでも幅広く活躍されている談笑師匠ならではの会話の秘訣を教えていただければと。
 
談笑:あれ? ひょっとして緊張してます?
 
―そうですね。やはり初対面の方とお会いするときはいつも緊張します。
 
談笑:まずはそこからかな(笑)。誰しも初対面は緊張するもんですが、それは「自分をよく見せよう」っていう保身から生まれている。クロストークするのが会話なのに、緊張してしまい、自分が言わなきゃいけないことを言おう、それこそ「てにをは」まで間違えず完璧に言い切ろう、ときには相手を説き伏せようなんていう意識が先に立っちゃって、相手にしゃべる隙を与えないことがよくあります。それは会話じゃなくて、独白ですよね(笑)。

  • Profile : 立川談笑(たてかわ・だんしょう)
    落語家。六代目立川談笑。早稲田大学法学部卒業後、1992年立川談志に入門。2005年真打に昇進する。古典を鮮やかにアレンジした落語を得意とし、独演会は常に完売するほどの人気落語家となり、現在、テレビやラジオのリポーターとしても、高い話術を活かし幅広く活躍している。 

「【EOLアカデミー5限目・話す】立川談笑が伝授するお話し術」トップへ

text : Miyuki Hama

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