日本の男子は“壁ドン”が得意だと思ってた！

――相手を思うあまり、関係を壊したくないと、なかなか素直に気持ちを伝えられないヒロインのロージーには、日本の多くの女の子が共感すると思います。

特にアレックスとリリーの場合は、幼い頃からの長い歴史があって、お互いに完全に信頼し合っている。ものすごい堅い友情で結ばれた特別な関係だから。それを壊してまで、気持ちを伝える必要があるのか、迷うでしょうね。恥をかいてしまうかもしれない。相手から拒絶されるかもしれない。だけど、仕事においてもそうだけど、人の顔色ばかり気にしていては何もできないと思うの。いい返事ばかり、期待してちゃダメ。ロージーは最終的に愛を成就するけれど、彼女は自立して、やっとリスクを取ろうとする。彼に頼ろうとするのではなく、自分自身の足で立ってから初めて、彼に思いを伝えるの。演じてみて、とても強い女性だと思ったわ。

――あなた自身はどうですか。

彼女ほどの強さは私にはまだまだ備わってないわ。いまはまだ学習中。自分一人でも大丈夫と思えるまで、あと何年、かかるかしら。でも、時には立ち止まって、自分の内なる声を聞いて、素直に声に出して発していくことはとても大事なこと。自分自身に自信と責任を持って、周囲に流されないようにしていきたいと常に思っているわ。

――アレックスの消極的な態度にやきもきする女子も多いと思いますが、英国男子ももしかして日本の男の子みたいに草食系なんですか。

えっ、日本の男子って、草食系なの？　「壁ドン」が流行ってるって聞いたんだけど？　あ、あれって実際にやるんじゃなくて、女の子がドラマや映画を観て、キュンってなるってことだったのね。OK。それなら、その気持ち、よくわかる（笑）。