特集 2017/11/17(金)

金曜日の毒母たちへvol.2―――ジョーン・クロフォード、娘を絞殺しかけたオスカー女優

「No Wire Hangers!!(針金ハンガーは許さないわ!)」 映画『Mommie Dearest』で子役を殴りながらこう叫んだフェイ・ダナウェイが演じていたのは、ハリウッドを代表する往年の美人女優ジョーン・クロフォード。人々は彼女をこう呼ぶ、“娘を絞殺しかけた鬼母”と……。

恐ろしいことに今現在流行中の母娘のペアルックを、毒母のクロフォードは1940年代で実行している。

それだけではない。酔ったジョーンは夜中にしばしば子供たちをたたき起こし、掃除の仕方がなってないと何時間も床を磨かせた。あるとき母親の逆鱗に触れたクリスティーナはお気に入りのドレスを引き裂かれ、続く一週間そのぼろぼろの残骸を着るよう強制された。生焼けの肉を残したときは、数日間食事を与えられなかった。長男のクリストファーは夢遊病を防止するという理由で毎晩ベッドに拘束されていた。あらゆることが母の怒りのトリガーとなった。

https://www.youtube.com/watch?v=fqM1ttqNA9k&feature=youtu.be
映画『愛と憎しみの伝説』には、娘が針金のハンガーに服を吊るしているのを見て逆上し、ハンガーで殴りつける場面がある。「母が私を愛していないと知ったのは13歳のときでした」とクリスティーナは語る。「ある日、母は私を床に押し倒し、首を絞めたのです。目を見て、本気で殺すつもりだとわかりました。幸い、誰かが部屋に入ってきて、私は死なずに済んだのです」。ウォルト・ディズニーが『白雪姫』の継母の魔女をジョーンを念頭に造形したのもうなずける。

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Original Text: CATHERINE ROBIN  Text: IZUMI MATSUURA

  • エル・ジャポン12月号 

    あの女優がDV加害者だった!? 12月号『エル・ジャポン』ではジョーン・クロフォードほか、ブリジット・バルドー、マレーネ・ディートリヒといった“毒母女優”の生々しい不都合な真実を掲載。

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