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フランクの忠実な僕として働くダグ。笑わず、ただひたすら暗躍するスパイのようなダグが、重要な事件の鍵を握るコールガールに恋をしたことで人生が狂い始める。コールガールのレイチェルを最初は守っているものの、執着心からパワハラ&モラハラを繰り返し、まるでダメ中間管理職のような哀しい状態に。

Photo : Aflo

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理由その6 飴とムチに気を付けろ! ドラマ内の仕事術が参考になる

K: その辺、フランクの飴と鞭の使い方とか上手 ですよね。
Y: またその飴が甘いんだ。とびきりおいしいやつを渡すんだよね。
K: だからこそ、ゾーイみたいに飴を与えられて調子にのって肥え太ると消されちゃうんですよ。さっさとシメられちゃう。
T: そう考えると怖いね! 生きづらいこのドラマの世界! 中途半端に女出すと消されちゃうの、このドラマ(笑)。恋愛も仕事も中途半端だと抹殺されてしまう、世知辛い世界。確かにゾーイも甘かった。仕事のために元同僚の好意までも利用してしまう彼女はフラットだった。肉体関係と引き換えにフランクから情報をもらうときも、終わった途端に「はい、情報頂戴」みたいなの。あれはないよね。もう少し演技しないと。やっぱり子ども、未熟だったの。
Y: じゃあ、上司から甘いものをもらったら気を付けないとね。シメられちゃう。ガクブル。
T: 調子のったら負け ってことですよね。
K: これからの社会人は、メリットの陰にはデメリットが隠れているということを常に意識しないといけないと思い出させてくれる。
T: シーズン2で活躍する、元軍人の女性議員ジャッキーも政治家として瀕死になったことありましたもんね。首の皮一枚つながった状態。ジャッキーは“クレアになれないゾーイ”。どっちにもなれないの。なれそうなのにね。
Y: 働く女性にとってジャッキーは反面教師。 野心があるだけじゃダメということ。
T: 中途半端に強い人と同等になろうとするなということですね。クレアくらい完璧目指すか、そうでなければゾーイくらい向こう見ずな勢いをもつか。
K: ゾーイだってもう少し賢くなって、とりあえずはフランクの犬として言われた通りのニュースを流しつづけていれば、いずれは同じくらいの権力をもてるくらい成長できたはず。
T: いつかはフランクと同等になれる日もきたかもしれないのに、若いから焦っちゃった。
K: それを自覚してなかったゾーイはやっぱり賢くなかったですよね。フランクとクレアはチェスのプレイヤー なんですよね。その他の人たちは駒。 自分が駒であるという認識がないのがゾーイ。
T: 他の登場人物は、駒からプレイヤーに成り上がろうとするんだけれど、そもそも自分が入り込んだその世界のゲームをスタートさせたのはフランクとクレアだから、不可能なんです。
K: 最初にプレイヤーとしてゲームを始めなければ、駒という存在から脱出することはできませんよね。
T: 基本的にほとんどの人間が駒であるという認識を私たちももたないといけないかも ですね。プレイヤーになるのって相当ハードルが高い。
K: プレイヤーになるための体力と能力がある人はなってくださいということ。
T: あと自分でやったことに責任を負える人こと。
N: じゃあ、プレイヤーになるの無理! 駒になります! という人は、誰を目指せば優秀な駒になれますかね?
M: フランクの秘書のダグじゃないですか。本当に優秀ですよね。
T: すぐに現地にいるよね。気づいたら中国にいたり。
Y: 「スッキリ!!」の阿部リポーター並み(笑)。どこにでもいるよね、あの人。
N: でも、ダグ「このミス2回目だよね~」みたいに責められる話ありましたよね。
Y: ダグ、あんなにフランクのこと守ってるのに、たった2度のミスも許されないんだよ! 可哀そうすぎる。疲れる疲れる!
N: 駒も大変じゃないですか! 駒として成功したかったら誰を見本にすればいいんですかね。 
Y: 大統領じゃない? 彼は王将。餃子じゃなくて将棋の駒のほうね。実力はないけど、権限だけはある!
K: しかも、取られたら負けの最強の駒。
N: でも、シーズン3でフランク自身が王将になっちゃったらどうなるんでしょうね?
T: 自ら動く王将としてプレイヤーであり続けるんじゃないですか。
N: このドラマ、やっぱり将棋みたい! チェスよりも将棋。
M: 複雑すぎて、手どころか駒の名前が覚えられません(笑)。ダグといえばレイチェルってどうなるんですか?
M: 彼女がいちばん問題じゃないですか。
Y: それはダグが入れ込んでしまったからでしょう。恋してしまった。

  • Courtesy of House of Cards Netflix via Instagram 

    「ハウス・オブ・カード~野望の階段」
     
    郵送型DVDレンタルとコンテンツネット配信の先駆け「ネットフリックス(Netflix)」制作の政治ドラマ。『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー製作。オバマ大統領もチェックしているようで、なんと公式ツイッターでもドラマについてつぶやくほど。セレブにも熱狂的ファンが多く、ジェニファー・ローレンスもファン。同じくジョディ・フォスターもファンのひとりで、シーズン2では監督も務めている。2012年にスタートし、現在シーズン3を配信中。シーズン4の制作も決定している。
     

    ★あらすじと人物相関図は公式サイトでチェック!
    公式サイト/ http://house-of-cards.jp/ (ソニーピクチャーズ)、 http://www.imagica-bs.com/yabou/house_of_cards/ (イマジカBS)、 http://www.hulu.jp/house-of-cards (Hulu)
    公式インスタグラム/https://instagram.com/houseofcards/   

「ドラマ「ハウス・オブ・カード」にエディターがハマる7つの理由」トップへ
  • 〈エル・コンテンツ部“ハウス・オブ・カード熱”感染者一覧〉
     
    エディターT: カルチャー担当。海外ドラマを見るためなら現地にも出向く剛の者。もちろん「ハウス・オブ・カード」は日本語字幕付きを待たずにシーズン3までチェック済み。劇中のなりたいキャラクターはクレア・アンダーウッドだけれど、「実際はゾーイくらい」。嫌いなキャラクターはフランクの部下、ジャッキー。好きなキャラクターはシーズン3で登場するロシア大統領。演じるラールス・ミケルセンは北欧出身の人気俳優で、“北欧の至宝”と言われる俳優マッツ・ミケルセンの兄であることに気づき感動している。
     
    エディターK: ファッション・フィーチャー担当。「ハウス・オブ・カード」を教科書に日々言いたいことも言えないこんな世の中をサバイブしようとしているドラマオタク。なりたいキャラクターはクレア。好きなキャラクターは超セクシーな中国人フィクサー、サンダー・フェン。嫌いなキャラクターはフランクの元部下で、敵となって暗躍するレミー・ダントン。自分の立場も考えずフランクの部下ジャッキーと恋をしてしまう彼の精神の甘さを斬って捨てたところ、周囲にドン引きされる。
     
    エディターM: ファッション担当。「ハウス・オブ・カード」話で盛りあがる輪に入りたいがために観始めた初心者。普段はドロドロしたドラマは見ないようにしているものの、フランク&クレアの野心には共感。なりたいキャラクターはバーベキュー屋のフレディ。好きなキャラクターはゾーイの元同僚で恋人のルーカス・グッドウィン。その理由を「劇中唯一といっていい善人だから」と答えたものの、すぐさま周囲から「結局その善人は負けたじゃん」と指摘され意気消沈する。
     
    エディターY: オンライン副編集長。「ゲゲゲの女房」の星野源を愛でるべく加入した「Hulu」で、思いがけず「ハウス・オブ・カード」にハマったせいで寝不足に。深夜に必死でチェックしているものの、際どい内容のためいつ娘が起きてきやしないか、ヒヤヒヤする毎日を過ごす。なりたいキャラクターは突如登場するハッカーのギャヴィン・オルセイ。ダメ男、ピーター・ルッソを支える有能な秘書クリスティーナの存在に憧れている。

     
    ウェブ・プロデューサーN: 仕事術をこのドラマから学んでいる毎日。クレアの優秀さと同時に、女性としての苦悩に激しく共感。なりたいキャラクターはフランク。好きなキャラクターは元彼アダムと過ごしたときのクレア。なりたくないキャラクターはダグ。 

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