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“捨て駒”であり、とことん利用されてから捨てられるピーター・ルッソ議員(右)に同情するエディター多数! 実はやさしい父親で、優秀な秘書のクリスティーナ(左)に私生活でも支えられるが、受動的で周囲に振り回されているためストレスも多く、そのせいで買春するなどとことんダメな男。典型的な中間管理職に共感するか否かは意見が大きく二分されそう。

Photo : Aflo

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理由その5 本気で仕事している人にささる

N: フランクが上司としてすごいのは、肝心なところで自分の手を汚すところ。 普通部下にやらせるじゃないですか。なのに、主人公本人が手を下す。なぜなら、その犯行は誰にも共有してはならないから。
M: エラいですよね。
Y: ちょと待ってちょっと待ってお姉さん方! 偉くないから! 犯罪ですから! ピーター・ルッソは、登場しときから「あ、こいつ消されんな」って顔してました もんね。アメリカのドラマによくある“捨て駒”タイプ。
N: 逆によくあそこまで残ったなって思いました。
T: 私、あれは辛かった。
N: 日本のサラリーマンがもっとも共感するのがピーター・ルッソだと思いませんか? 利用されて、自分で決める裁量もなくて……みたいな。
T: そして貶められる。
K: 究極の駒として生きていくしかない人々。
Y: かわいそうだね。
N: 応援する人多そう。「がんばれ~」って。
K: 僕はさっさとお逝きなさいって思いましたけどね(笑)。だって、本当にダメな人なんですもん。
N: 日本はピーター・ルッソに共感する人多い と思いますよ!
Y: だから「半沢直樹」的なドラマがヒットしたワケでしょう?
K: 僕は、半沢直樹のあのキャラが好きじゃなくて……。ちょっと強いだけで、半沢はピーター・ルッソだと思うんです。倍で返しているだけで、流れてきた問題を片づける対症療法をしているだけという部分で一緒。
T: 確かに!
N: ピーター・ルッソじゃ実は社会では生き残れない って気づきだしてるのかもしれませんね。
K: 若い世代は特に。だからネット配信型ドラマなのに日本でも人気が出てるんじゃないですかね。
N: 今までは、半沢直樹でよかったかもしれないけど、これからは半沢直樹では生き残れない。
T: それに若い人は気づいているからみんなピーター・ルッソで憂さを晴らしていて、「ハウス・オブ・カード」が人気ってことですよね。でも、フランクになって生き残るのは大変だよ~。辛い!

  • Courtesy of House of Cards Netflix via Instagram 

    「ハウス・オブ・カード~野望の階段」
     
    郵送型DVDレンタルとコンテンツネット配信の先駆け「ネットフリックス(Netflix)」制作の政治ドラマ。『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー製作。オバマ大統領もチェックしているようで、なんと公式ツイッターでもドラマについてつぶやくほど。セレブにも熱狂的ファンが多く、ジェニファー・ローレンスもファン。同じくジョディ・フォスターもファンのひとりで、シーズン2では監督も務めている。2012年にスタートし、現在シーズン3を配信中。シーズン4の制作も決定している。
     

    ★あらすじと人物相関図は公式サイトでチェック!
    公式サイト/ http://house-of-cards.jp/ (ソニーピクチャーズ)、 http://www.imagica-bs.com/yabou/house_of_cards/ (イマジカBS)、 http://www.hulu.jp/house-of-cards (Hulu)
    公式インスタグラム/https://instagram.com/houseofcards/   

「ドラマ「ハウス・オブ・カード」にエディターがハマる7つの理由」トップへ
  • 〈エル・コンテンツ部“ハウス・オブ・カード熱”感染者一覧〉
     
    エディターT: カルチャー担当。海外ドラマを見るためなら現地にも出向く剛の者。もちろん「ハウス・オブ・カード」は日本語字幕付きを待たずにシーズン3までチェック済み。劇中のなりたいキャラクターはクレア・アンダーウッドだけれど、「実際はゾーイくらい」。嫌いなキャラクターはフランクの部下、ジャッキー。好きなキャラクターはシーズン3で登場するロシア大統領。演じるラールス・ミケルセンは北欧出身の人気俳優で、“北欧の至宝”と言われる俳優マッツ・ミケルセンの兄であることに気づき感動している。
     
    エディターK: ファッション・フィーチャー担当。「ハウス・オブ・カード」を教科書に日々言いたいことも言えないこんな世の中をサバイブしようとしているドラマオタク。なりたいキャラクターはクレア。好きなキャラクターは超セクシーな中国人フィクサー、サンダー・フェン。嫌いなキャラクターはフランクの元部下で、敵となって暗躍するレミー・ダントン。自分の立場も考えずフランクの部下ジャッキーと恋をしてしまう彼の精神の甘さを斬って捨てたところ、周囲にドン引きされる。
     
    エディターM: ファッション担当。「ハウス・オブ・カード」話で盛りあがる輪に入りたいがために観始めた初心者。普段はドロドロしたドラマは見ないようにしているものの、フランク&クレアの野心には共感。なりたいキャラクターはバーベキュー屋のフレディ。好きなキャラクターはゾーイの元同僚で恋人のルーカス・グッドウィン。その理由を「劇中唯一といっていい善人だから」と答えたものの、すぐさま周囲から「結局その善人は負けたじゃん」と指摘され意気消沈する。
     
    エディターY: オンライン副編集長。「ゲゲゲの女房」の星野源を愛でるべく加入した「Hulu」で、思いがけず「ハウス・オブ・カード」にハマったせいで寝不足に。深夜に必死でチェックしているものの、際どい内容のためいつ娘が起きてきやしないか、ヒヤヒヤする毎日を過ごす。なりたいキャラクターは突如登場するハッカーのギャヴィン・オルセイ。ダメ男、ピーター・ルッソを支える有能な秘書クリスティーナの存在に憧れている。

     
    ウェブ・プロデューサーN: 仕事術をこのドラマから学んでいる毎日。クレアの優秀さと同時に、女性としての苦悩に激しく共感。なりたいキャラクターはフランク。好きなキャラクターは元彼アダムと過ごしたときのクレア。なりたくないキャラクターはダグ。 

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