ルール6
相手によって“ぶりっ子”に変身
結婚は社会制度であり、二人だけで築ける恋人関係とはそもそも質が違います。まず、関わってくる人がたくさんいるため、自分のすべてをさらけだせるパートナーを見つけたとしても四六時中その気楽な自分でいられるとは限りません。相手の両親や兄妹、相手の仕事の上司、相手を前にした自分の家族。関わってくる人によって、“ぶりっ子”することを怖がらないことは必要です。人は誤解されると、「本当は違うのに」とストレスに感じることが多い生き物。ならば思いっきり最初から“ぶりっ子”をして、変身する自分を愉しめばいいのです。
Text : Suzumi Suzuki Photo : Getty
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)など。Twitter:@Suzumixxx