ルール1
男と付き合う時期、その男の捨てどきを見誤らない
既婚女性の中にも、学生時代は結婚にとんでもなく不向きな男性と付き合ってた人はいくらでもいます。私の親友Mは、大学1年生の時はツイストパーマのパー券で生計を立てるチャラ男、大学3~4年生の時は留学先で知り合ったマリファナ中毒者、社会人1年目では年収1億円の金の亡者との付き合いを経て、現在は会社の先輩である代理店マンと家庭を築いています。「好きになる人が結婚に不向きなタイプが多い」と愚痴る独身女性はかなりいますが、別に人生通していつもパートナーは品行方正な真面目なタイプを選ばなきゃいけないわけじゃない。若い頃に、とことんフェチを満足させてくれて、親に反対されそうなタイプと付き合ってみると、ある程度自分の中の「こういう人に惹かれちゃう欲」が満たされて、そういったタイプへの幻想や夢もなくなります。だから絶対結婚はしたくない、というタイプとも思い切って付き合うのもありなのです。幻想がなくなった時点で一生を共にする気がないのなら、「別れちゃったら寂しい」と思いを引きずらずにスパっとその彼を捨てて次にいく反射神経がいちばん大切です。
Text : Suzumi Suzuki Photo : Getty
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)など。Twitter:@Suzumixxx