ネタバレ注意! 実写版『美女と野獣』はディズニーアニメ版とここが違う
ディズニーの名作『美女と野獣』の実写版が公開。話題盛りだくさんの本作を、いち足早くチェックしたUSエルのカルチャー担当エディターがディズニーアニメ版と並べて徹底比較。まだ映画を観てない人はネタバレがかなり含まれているので要注意! もう観た人はなるほど~と思わず手を打つこと間違いなし。そしてもう一度観たくなりそう。
11. 魔女はオリジナル版よりずっと重要な役を担っている
王子の豪勢な晩餐会の最中に現れた、一本のバラと引き換えに中に入れて欲しいと乞う外套をまとった一人の腰の曲がった女。ご存知の通り、この女は王子が追い返すと、正体を現して王子の無慈悲を咎め、彼と彼の召使いたちに呪いをかけてしまう魔女だ。アニメーション版では物語の冒頭にしか登場しないキャラクターだが、実写版では重要な役として、全編を通じてキーとなる場面で登場する。その存在感は、彼女を見るためだけに本作を観に行くべき、と言っても過言じゃないくらい。
12. 本の虫なだけじゃない、ベルはクリエイティブな若手エンジニア!?
エマ・ワトソン曰く、新たなベルはフェミニスト寄りで、観客にもそれが分かるように表現されているそう。ベルと言うと、実生活のエマ同様、いつも本に顔を埋めているイメージだが、実写版の彼女はさらに別の才能も発揮。例えば、彼女は父親の機械についての専門的な作業を手伝えるくらい、知識を持ち合わせているし、機転を利かせて、洗濯をもっと効率的にできる新しい方法を思いついたりもする。そして、そうやって余った時間は少女たちに読み方を教えることに充てるのだ。
また、お城で新しいベッドルームに落ち着くや否や、手元にある道具を巧みに使って城から抜け出す方法を探し始める場面も。
13.ベルの母についてのストーリーが語られる
母の不在によって、ベルと父モーリスの関係がとても感動的に画かれている本作。ベルは父に、亡き母についての話をせがむが、彼はベルに多くを語ろうとせず、彼女はそれがどうしてなのかわからない。後半でベルの母親に何が起こったのか、どうして彼女の父親はずっとそのことを悲しみ続けていたのかが判明するが、意外にもこれがきっかけでベルと野獣は心を通わせるようになる。
14. ベルも野獣もシェイクスピアを愛している
ベルは自分の命を救う時に負った怪我から回復中の野獣にシェークスピアを大声で読み聴かせる最中、彼もそれに加わろうとしていることに気づく。彼は内容を諳んじていたのだ(ただし「ロミオとジュリエット」はロマンティックすぎるから、という理由で彼の趣味ではなかった様子)。いうまでもなく、互いに本が大好きというのは、彼らの距離をずっと縮めることになる。
Translation, text : Naoko Ogata Photo : (C)DISNEY, AMAZON