特集 2017/4/27(木)
早耳調査隊がゆく

『美女と野獣』のガストン、オープンリーゲイとしてハリウッドで活躍する

ロンドンのウエスト・エンドでキャリアをスタートさせ、ハリウッド進出後まもない2002年に既にカムアウトを果たしているルーク・エヴァンズ。現在はダイバーシティを本格的に意識した作品実写版『美女と野獣』のガストン役で全世界の老若男女のハートを鷲掴み中。そんな彼が語る、オープンリーゲイとしてハリウッドで活躍する実態とは?

『The Jackal』誌で素直に語ったルーク・エヴァンズ。実はかなり早くからカムアウトし、オープンリーゲイとして活躍し続けていることはあまり知られていない。本人も、もし自身のアイデンティティのせいで業界から見落とされるようなことがあれば、即刻ハリウッドを離れると明言している強い人だ。

ルークは2002年、ロンドンのウエストエンドで活躍中の22歳の時に『Advocate』誌上にて行われたインタビューでいち早くカムアウトを果たしている。しかし、ハリウッド進出後はパブリシストから一定の成功が見込めるまでカムアウトを控えるように言われていたため、ロンドン時代を知る周囲からうっすら知られていたものの、未だハリウッドでオープンリーゲイとして生きるにはまだ至らず、2014年の『WWD』のインタビューでうっすら自身のセクシュアリティを匂わす発言しかしてこなかった。

幅広く「ルークはオープンリーゲイ」と知られるようになったのはスペイン人モデルで「シャネル」のお気に入りメンズモデル、ジョン・コルタジャレナとの交際がパパラッチされるようになった2014年頃。この頃にはふたりでレッドカーペットデビューも果たしている。

「僕はルーク・エヴァンズとしての生活と私生活とをなるべく切り離して生活するようにしている。プライベートなことだからね、そうし続けることに関してとくに理由は無いよ。俳優として活躍する以上の、ある種の謎というか、ミステリアスな部分はキープしておくべきだと思うんだ。プライバシーを守ることは個人の尊厳に関わることでもあるしね。僕はその個人の尊厳で自分の私生活と僕個人に関わる親密な人たちを守るようにしているんだ。例えば僕の家族。僕の家族は誰も報道関係者とは関わらない。インタビューにも応じないし、なるべく写真にも撮られないように心掛けている。まあヴァレー(故郷のウェルシュ・ヴァレー)では誰でも僕の両親を知っているけどね。だけど、これは僕が決断したことなんだ」。
 
果たしてハリウッドはルークの過去の役柄のような「ゲイのアクションヒーロー」像を受け入れることができ得るのだろうか?そんな質問に対して、ルークはこう答えている。

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Text : Ryoko Tsukada

  • Photo : Getty Images

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