ネタバレ注意! 実写版『美女と野獣』はディズニーアニメ版とここが違う
ディズニーの名作『美女と野獣』の実写版が公開。話題盛りだくさんの本作を、いち足早くチェックしたUSエルのカルチャー担当エディターがディズニーアニメ版と並べて徹底比較。まだ映画を観てない人はネタバレがかなり含まれているので要注意! もう観た人はなるほど~と思わず手を打つこと間違いなし。そしてもう一度観たくなりそう。
3. アニメーションじゃなくて実写である
それは誰が見ても明らか、と思われるかもしれないが、アニメーションから実写になることで、思わぬ違いが生まれている。エマ・ワトソンがベルを演じ、野獣もダン・スティーブン演じる生身の人間へと変化するのだから違って見えるのはもちろんのことだけど、それぞれのシーンの印象も異なったものに。ガストンが野獣を捕まえようとするシーンは、アニメーションの表現よりずっと危険な感じで熱がこもっているし、街のシーンは人がたくさんいて賑やかだ。
4.野獣になる前の王子にあらかじめ会える
オリジナル版では、王子にかけられた呪いについてはステンドグラスの図柄を使って語られ、スクリーンに現れるのはすでに野獣に変わり果てた姿だけだった。しかし、新バージョンでは、かつて王家のパーディーで付けボクロで仕上げた化粧を施し、宝石で着飾って、王座にくつろぎながら美しい女性たちの踊りを眺める王子の様子が描かれており、観客は野獣になる前の王子と対面できる。
さらに、本作では若い時に母親を亡くしているという、王子のもうひとつの驚きの過去についても明らかに。回想シーンで描かれる、病に伏した母の枕元に立つ少年時代の姿が印象的だ。
Translation, text : Naoko Ogata Photo : (C)DISNEY, AMAZON