エディターが体当たりレポート! GW東京でできる駆け込みエクスペリエンス
2017/05/03(水)
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明治神宮前駅から歩いて15分ほどの場所にあるビルの地下で開催。

インドア派MINAKOが体験

真っ暗のなかで人は何を想う。五感を研ぎ澄ます暗闇体験

友人から“暗闇のソーシャルエンターテイメント”があると話を聞き、ずっと行ってみたかった「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に訪問。おしゃれなカフェのようなエントランスを見つけて覗き込んだけれども、さっぱり何をしているかわからない。入って早々、スタッフの方に「90分間体験していただきますので、ロッカーに小銭以外の荷物をすべてを置いてきてください」と言われ、好奇心より恐怖心が加速することに。どうやら純度の高い暗闇を作るために撮影はNG。携帯も使ってはいけないらしい……。

広々とした受付で簡単な説明を受ける。これ以降、光は完全に遮断状態に。ちょっとしたお化け屋敷に入る気持ちに。

身軽になったところで、まずは明るい受付で今回のチームメイトとなる8人で集まり、それぞれの自己紹介。室内をアテンドしてくれるのは暗闇のエキスパートである視覚障がい者のロッキーさん。彼の巧みな話術で緊張が少し和らいだところで、いよいよ謎ばかりの室内にイン。かなりビビりながら最初に案内されたのは、ひとつの間接照明だけが照らされた薄暗い部屋。(それでも十分に暗い)

白杖を使って、暗闇のなかを散策。凸凹道や原っぱ、公園など危ない道でも暗闇エキスパートがサポートしてくれるので安心。

暗闇のなかでの注意事項や何も見えないなか歩くコツなどをロッキーさんが丁寧にレクチャー。それぞれ自分の背丈にあった、杖を選び、いざメインルームへ。ここで、これまでの人生で体験したことにないレベルの暗闇な世界を体験することに! 夜に消灯して寝たとしても小さな灯や月光、携帯の点滅など何かしら明るさがあるものだけど、この体験では、どんな小さな光も遮断されているのでずっと真っ暗。なので、感触や音を頼りに前に進むのみ。不慣れな杖使いで、周りの人たちにぶつかりながら室内に設けられた公園に移動し、遊具やベンチで一休みする人もいたけど、自分にそんな余裕は一切なし。

今にも逃げ出したいけど、逃げ出せない状況下で、ロッキーさんから「一度皆でボール遊びをしませんか?」という提案が。皆で暗闇のなか輪になって(輪になるのさえも一苦労)、ボールをコロコロ。「みなこさーん」「あゆちゃーん」と声だけを頼りに遊ぶ感覚は生まれて初めて。最初は恐怖しかなかった暗闇の公園も、皆がいるという安心感と、自分の方向感覚が意外と間違っていないということがわかり、少しずつ慣れてきた気が……。(でもやっぱり怖い)

本当は真っ暗で、光は何ひとつ見えない。写真は室内のイメージ画像です。

その後は芝生で寝転がり、暗闇でのリラックスタイム。暗くて静寂な場所にいると、不思議と過去についたウソや過ちが走馬灯のように蘇る蘇る……。友人から借りたCDを聴いてないのにベタ褒めしたことや飲み会で若く見られたい故に年齢を詐称したこと、インスタを完全に辞めたと言いながら裏で実は見ていたこと……。あらゆる犯してしまった過ちが闇のなかで見えるという摩訶不思議な現象を体験。「本当にスミマセンでした。お許しください」と心のなかで懺悔を繰り返す濃い時間を過ごせました。

ラストは8人のチームで暗闇カフェにてまったり。紅茶やジュースなどのソフトドリンク、ビールやワインといったアルコール類、お菓子が揃ったメニューから好きなものをオーダー可能。早速ワインを試飲したところ、味・匂いをどんなに辿っても赤か白かまったく判別がつかない……。どれだけ自分がご飯を食べるとき、視覚からの印象に頼っていたかを改めて痛感するよいきっかけに。

土の匂い、人の体温、水の質感、仲間の声、言葉のチョイス、乾杯のグラスの音、手の感触……。総じて、たった90分でこんなにも五感が研ぎ澄まされる経験ができることにびっくり。最近何してもつまらない人、感受性を豊かにしたい人、五月病の人にこそ、日常の世界を違った角度から見ることができる“暗闇エンターテイメント”をぜひ体験してほしい!

  • 【ダイアログ・イン・ザ・ダーク】
    東京都渋谷区神宮前2-8-2-B1
    tel. 03-3479-9683
    www.dialoginthedark.com
    チケット 大人¥5,000/学生¥3,500/小学生¥2,500
    ※完全予約制になります。
    ※体験時間は90分間です。途中入場はできません。開始15分前には受付をお済ませください。
    ※保険や保安の都合上、参加時にはお名前の確認できる書類をお持ちください。
    ※小学生割引・学生割引をご利用の方は、学生証等の学籍を証明する書類をお持ちください。
    ※動きやすく、万一汚れても問題のない服装でお越しください。
    ※転倒や、他の方のお怪我につながるおそれがありますので、ヒールのある靴や下駄等は避け、スニーカー等でお越しください。
    ※会場内 暗闇部分には手荷物を持ち込むことができません。
    ※光る可能性のある腕時計、服、落としやすいアクセサリー等は暗闇入場前にお預けください。
    ※その他注意事項はこちらからご確認ください。 

  • Illustration: DAICHI MIURA

    SAYAKA:ファッション エディター。GWの予定は、前半は後輩MINAKOと友人Yで、軽井沢へ弾丸旅行に。後半は昨年に引き続きKYOTOGRAPHIE訪問からの、地元である兵庫県・淡路島で美食に溺れる予定。珍しくリア充な連休になりそうです。

  • Illustration: DAICHI MIURA

    MINAKO:アシスタント フィーチャー エディター。ひと足早く五月病を患い、最近の休日はもっぱらお家で妄想しながらゴロゴロとネトフリ片手に過ごす日が多め。先日からAmazonプライムの「バチェラー・ジャパン」にハマり、ますます妄想癖とおこもりに拍車をかける。今年のGWこそは勇気を出して、アクティブに過ごしたいところ。

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