授賞式直前! 映画のプロが語り尽くす2018年オスカー座談会
2018/02/23(金)
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唯一の女性ノミニー、『レディ・バード』(2018年6月公開予定)のグレダ・ガーウィグ。(C)Universal Pictures

監督賞の本命はデル・トロ

Y :監督賞は、ほぼギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)ですよね。対抗馬は?

S :二番手は『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールでしょうね。

Y :ただ彼、これが長編一本目なんですよね。脚本賞とかはいけるかも。クリストファー・ノーランは監督賞に初ノミネートですけど、これまでの実績にしてはオスカー会員に嫌われまくってる感が。『ダンケルク』は完全にオスカー狙いで作ってると思うんですけど。

O :夏に公開されたときは「今年の大本命」と言われてたけど、徐々にトーンダウンしましたね。

Y :唯一女性で入ったグレタ・ガーウィグはどう?

S :彼女がゴールデングローブ賞の監督賞候補に入らなかったときにすごく叩かれたんですよね。アンジェリーナ・ジョリーもパティ・ジェンキンスも入らなかったから。女性監督を応援しようっていうノミネーションですよね。

  • ●監督賞
    クリストファー・ノーラン 『ダンケルク』
    ジョーダン・ピール 『ゲット・アウト』
    グレタ・ガーウィグ 『レディ・バード』
    ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
    ポール・トーマス・アンダーソン 『ファントム・スレッド』

Text: Mirei Hirose

  • 【座談会参加メンバー】

    猿渡由紀/LA在住映画ジャーナリスト。ハリウッドスターや映画監督のインタビュー、撮影現場レポート、コラムなどを日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿。今年のオスカー関連の個人的な推し作品は、3回鑑賞した『ゲット・アウト』。

    よしひろまさみち/映画ライター。情報誌、女性誌、ウェブサイトなどで映画レビュー、インタビュー記事を連載。日本テレビ系『スッキリ!』などで映画コーナーも担当。個人的な推し作品は、ティモシー・シャラメくんが美しすぎる『君の名前で僕を呼んで』。

    オスカーノユクエ/アカデミー賞、全米興行収入の話題を主にレポートするサイト「オスカーノユクエ」管理人。個人的な推し作品は、脚本力が見事な『スリー・ビルボード』。http://oscar-no-yukue.com/

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