授賞式直前! 映画のプロが語り尽くす2018年オスカー座談会
2018/02/23(金)
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ゲイリー・オールドマンの『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は2018年3月30日公開。© 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved

無冠の名優がついに王手!

S :主演男優賞はゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)で決まり。オスカーって「そろそろ取らせてあげよう」というのがあるから。ゲイリーってあれだけやって尊敬されてて、ノミネートはまだ2回ですよ。

Y :あんな名優なのにスルーされてたっていうね。

O :『ウィンストン・チャーチル〜』は6部門でノミネートされてますけど、ここまでくると思わなかった。

S :ゲイリーはよくても映画は普通っていう声も多いですけど、私は好き。当時のイギリスってこんなに大変だったんだっていう危機感がよく描かれてて。チャーチルじゃなきゃ世界は変わってたかもしれないと思えるほどの。ゲイリーのうまいところは、淡々とその危機感を見せてるところ。

Y :ゲイリーはすごいのよ。彼をチャーチルに変身させた辻一弘さんもメイクアップ部門で取るでしょうし。でも個人的にこの部門は、『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメくん! 取れないでしょうけど取らせてあげたいわ〜。彼、美しいじゃない。日本の“お耽美好き”からすると完璧なルックスなんですよ。今のアメリカの若者らしからぬ懐かしの美少年系ルックス。。彼はこれからぐっときそう。エズラ・ミラーみたいな感じで。

『君の名前で僕を呼んで』(2018年4月27日公開)のティモたんは今後も待機作が続々!

S :映画ではイタリア語もしゃべってますよね。でも彼は主演男優賞というよりは新人賞って感じかな。

  • ●主演男優賞
    ティモシー・シャラメ(『君の名前で僕を呼んで』)
    ダニエル・デイ・ルイス(『ファントム・スレッド』)
    ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)
    デンゼル・ワシントン(『Roman J. Israel,Esq(原題)』)
    ダニエル・カルーヤ(『ゲット・アウト』)

Text: Mirei Hirose

  • 【座談会参加メンバー】

    猿渡由紀/LA在住映画ジャーナリスト。ハリウッドスターや映画監督のインタビュー、撮影現場レポート、コラムなどを日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿。今年のオスカー関連の個人的な推し作品は、3回鑑賞した『ゲット・アウト』。

    よしひろまさみち/映画ライター。情報誌、女性誌、ウェブサイトなどで映画レビュー、インタビュー記事を連載。日本テレビ系『スッキリ!』などで映画コーナーも担当。個人的な推し作品は、ティモシー・シャラメくんが美しすぎる『君の名前で僕を呼んで』。

    オスカーノユクエ/アカデミー賞、全米興行収入の話題を主にレポートするサイト「オスカーノユクエ」管理人。個人的な推し作品は、脚本力が見事な『スリー・ビルボード』。http://oscar-no-yukue.com/

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