2018年はキャリア&収入アップ! あなたを活かす転職メソッド
2017/12/07(木)
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成功転職パターンその2 キャリアのV字回復展開

転職したときは時給が下がる(実労に対する報酬が下がる)ことがあっても、近い将来そこで得た経験によって収入がアップする可能性があるなら、思い切って踏み出すという選択もある。

今後はAIの発達にともなって、多くの職種がなくなったり、新しい仕事ができたりするはず。今の業界が頭打ちだと感じているなら、将来性のある業界に飛び込み、新たなスキルをつけてパワーアップすることも必要かも。こういったパターンは“キャリアのV字回復展開”という。

自分の持っているスキルや知識を使って仕事をするアウトプット型の働き方に対して、仕事を通して自分にないものを学ぶのは、インプット型の働き方。アウトプット型なら、それに見合う報酬が欲しいのは当たり前だけど、インプット型なら、本当なら授業料を払うべきところ報酬をもらって学んでいるということなので、低い報酬でも甘んじる感覚が必要。

アウトプット型からインプット型の働き方に移行するときは、必ず給与は一時的に下がるけれど、その先のビジョンがあるなら覚悟して飛び込んで。そこでインプットしたものを次にアウトプットするときに、給与アップを狙えばOKなのだから。

【ケース4】

映画配給会社で宣伝を担当するD江さん(31)

実は、新卒のときには、どの映画会社からも内定がもらえず、夢を絶たれていた。第2希望の広告会社営業を経験して営業に関するスキルを高めたが、映画の世界で働くという夢が諦めきれず、映画配給会社に再チャレンジするために広告会社を辞めた。

まずは映画関連のパブリシティ会社にアルバイトでもぐりこむことにした。年収は450万から250万円にダウン。生活は苦しくなったが、そこで映画業界のことをひと通り学び、業界内に人脈も築くことができた。

2年後、満を持して、アルバイトで得た経験をもとに見事に希望の映画配給会社に中途入社。年収も600万円にアップした。

【サクセスポイント】

一見回り道に思える行動も、目標とするキャリアを手にするための明確な戦略ならばOK。D江さんは、200万円の年収ダウンと引き換えに、映画の世界での業界知識や人脈、ノウハウなどを吸収(インプット)し、結果的に前職時代よりも収入アップした。

Photo: Getty Images  Realization & Text: Tomoko Hachiya

  • ADVISER
     田中和彦
     株式会社プラネットファイブ/代表取締役。リクルートで人事課長、広報室課長、就職情報誌統括編集長を務め、現在はコンサルタントとして、「人材育成・組織活性、マネジメント、キャリアデザイン」などのテーマで、企業研修の講師や講演を年間150回以上務める。『出世する人、しない人の1ミリの差』『面接は心理戦で勝つ! ライバルを出し抜く就職・転職の裏ワザ』など著書多数。
    https://www.planet-5.com/

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