2018年はキャリア&収入アップ! あなたを活かす転職メソッド
2017/12/07(木)
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仕事の報酬をあげるには、代替のきかない人間になること

どんな人が真の高収入か? つまり高い時給をもらっているか……というと、その人にしかできない仕事ができる人。需要と供給の関係を考えてみて。誰にでもできる仕事なら、多くの人が手をあげるから、そこで価格競争や年齢競争など、不毛な争いに晒される。でも、それがあなたにしかできない仕事だったら? あなたの言い値で仕事が来る。もちろん転職にも有利。

年収を上げるための基本法則は“1.世の中から必要とされている度合いが強く、2.それをやれる人の絶対数が少ない仕事を選び、3.その分野で代替のきかない存在になる”というステップを踏むこと。

代替のきかない存在とは、希少価値の高い存在。ハードルが高そうに感じるかもしれないけれど「希少価値の高さ=スキル×知識×経験」という要素の掛け合わせなので、今までやってきた仕事の、あらゆる場面であなたの希少価値が培われているはず。

転職を考えるなら、自分の積み上げてきた要素の棚卸しをして、他人に真似できないもので、世の中に必要とされるスキルや知識、経験がないかチェックをしてみて。

ここで重要なのは、キャリアは足し算というよりは、掛け算で評価されることが多いこと。だから、それぞれの要素の基礎点を高くする努力が必要。具体的には、同じスキルでも簿記2級よりも1級、TOEIC600点よりも700点ほうが基礎点は高くなる。広く浅くスキルや経験があっても、それぞれの基礎点が1だったら、掛け合わせても1にしかならない。

【ケース2】

外資系投資ファンド会社に勤めるB美さん(34)

新卒で入社したのは、不動産会社だった。人と接する仕事が好きで営業職を希望していたけれど、配属されたのは仕入れの物件を検討する開発部。歩合制の営業部門にいる同期入社の仲間たちと飲みに行ったとき、営業で好成績を上げている男性社員の手取り額を聞いて、自分との給与の差に驚かされた。当時の年収は240万。同期に差をつけられた気がして、ひとり落ち込んだ。

その後、B美さんはどうしても営業の仕事に就きたくて、中堅証券会社に転職し、念願の営業ウーマンに。業績をあげて3年目には年収が500万近くまでアップ。

その後会社の人事異動で、ベンチャー系投資ファンド会社に出向に。折しも不動産ファンドが注目され始めた頃、物件の目利きができ、不動産会社で宅地建物取引士の資格を取得していたB美さんに白羽の矢が立った。そこでも結果を出して、外資系投資ファンド会社から引き抜かれ、30代前半で年収は720万円に!

【サクセスポイント】

不動産と金融という、異分野のキャリアが掛け算になり、タイミングよく世の中のニーズと合致すると、いきなり人材価値は高くなるという好例。それぞれの職場で積み上げてきたスキル×知識×経験が希少価値に結びついた。

Photo: Getty Images  Realization & Text: Tomoko Hachiya

  • ADVISER
     田中和彦
     株式会社プラネットファイブ/代表取締役。リクルートで人事課長、広報室課長、就職情報誌統括編集長を務め、現在はコンサルタントとして、「人材育成・組織活性、マネジメント、キャリアデザイン」などのテーマで、企業研修の講師や講演を年間150回以上務める。『出世する人、しない人の1ミリの差』『面接は心理戦で勝つ! ライバルを出し抜く就職・転職の裏ワザ』など著書多数。
    https://www.planet-5.com/

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