高い? 安い? まずは自分の仕事の報酬をチェック!
一見そこそこの額のお給料をもらっていても、今ひとつ充実感を感じられてないとしたら時給の低さが理由かも。収入アップを狙って転職するなら、まず収入を時給で換算する視点を持とう。時給が低い=実際の労働に対する報酬が低いということ。
例えば年収500万だったとして、平日毎日終電まで働くような生活なら時給は1500円に満たないわけで、定時で帰る年収300万円台の人よりも、実際の労働に対する報酬が低い計算になる。
実労と報酬のバランスを考えて、改善の余地があるなら転職を考えてみよう。
【ケース1】
都内のイベント企画運営会社に勤めるA子さん(29)
企業の展示会のプランナーとして働いて7年目。企画職なので裁量労働制で、時間は管理されない。つまり会社のデスクに何時間座っているかではなく、イベントの成功という結果を出すことが求められる。プランナーの仕事は考えることなので、帰宅後も休日も、四六時中頭の中はイベントのことばかり。
大学時代の友人たちと比べて年収は1.5倍くらい稼いでいるけれど、労働時間が長く実質的な労働時間を計算してみたら、定時帰宅で完全週休二日の友人の倍近く働いていることに気がついた。つまり時給換算では彼女の収入の方が低かったのだ。
仕事は面白いし、業績にも自信があったけれど、プライベートを犠牲にして働き続けることに行き詰まりを感じている。
【サクセスポイント】
仕事の価値に対する報酬が見合ってないケース。収入が高ければ、プライベートにも余裕ができる。同じ業種でもっと高い報酬の企業に転職するか、イベント企画のスキルを活かして別の業界に移るのもオススメ。詳しい方法は次ページ以降をチェック!
Photo: Getty Images Realization & Text: Tomoko Hachiya
-
ADVISER
田中和彦
株式会社プラネットファイブ/代表取締役。リクルートで人事課長、広報室課長、就職情報誌統括編集長を務め、現在はコンサルタントとして、「人材育成・組織活性、マネジメント、キャリアデザイン」などのテーマで、企業研修の講師や講演を年間150回以上務める。『出世する人、しない人の1ミリの差』『面接は心理戦で勝つ! ライバルを出し抜く就職・転職の裏ワザ』など著書多数。
https://www.planet-5.com/