5/5

【処方箋5】破壊しまくって救われる

ことごとくキラキラしたものが破壊される（ある意味）ディザスタームービーで、イライラを発散！　とりあえず今いる自分の状況と、焦燥感を手っ取り早く解消したいならこの2つ映画。
 
『ローズ家の戦争』
平々凡々としたなんでもない生活の中に幸せがある……などという希望を見事に打ち砕いてくれる映画がコレ！　素敵な恋をし、結ばれたはずの中流カップルが、ほんの些細なすれ違いから憎しみを募らせて、あらゆる策略を家の中で張り巡らせる壮絶な夫婦喧嘩の話。その凄まじさはクリスマスのシーンがむしろホラーに見えるほど。これを観れば、街中で幸せそうな顔をしながら大晦日や元旦を一緒に過ごして愛を語らうカップルが、むしろ不幸に見えてきそう。
 
『キャリー』
勝ち組負け組と線引きされてしまう残酷なお祭り、プロム。いじめられっ子の少女が、晒し者にされた瞬間、恐怖の能力が爆発。B.S.（※不美人であること。BＵSUの略）で地味な少女を貶めることで、小さい優越感に浸っているような彼氏つき女子を超能力でことごとく殲滅し、学校ごと、街まで巻き込んで破壊しまくるストーリーに、胸がすく思いがするはず。クロエ・モレッツが主演でリメイクされたばかりなので、本家ブライアン・デ・パルマ監督バージョンで是非チェックを。