特集 2017/8/7(月)
NYポップアートをかじってみよう!

5分でロイ・リキテンスタインを語れる5つのプロファイル

アンディ・ウォーホルとならぶポップアート界のもうひとりのアイコン、ロイ・リキテンスタイン。「誰?」「漫画っぽい感じのアートだったような……。」くらいしか知らなくても、これを読めば5分で知った気に! プラダ美術館で公式ガイドも務める“サラワカ”こと若柳サラさんがリキテンスタインを語るために必要な5つのプロファイルを解説。

妻のドロシー・リキテンスタイン

史上最悪のアーティストと評され

プロファイルその3:「史上最悪のアーティスト」と酷評  
 
1961年、彼は敏腕ギャラリストであるレオ・カステッリの目に留まり、注目の新人として紹介されるようになった。しかし『ライフ』誌(写真を中心にアメリカの思想や政治などを発信していた)は、リキテンスタインのことを「史上最悪のアメリカ人アーティストだ」と酷評! 彼についての長い長い批評を掲載した。ところが、褒められてもけなされてもまったく動じない彼は、黙々と作業をこなすだけだったという。皮肉にもアーティストとして自身のアートを批判されるということは、「批評する価値のある作品」としてある意味認められたことであり、結果的にはさらに彼の存在感やバリューを押し上げていくことになった。

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Text: Wakapedia

  • 若柳サラ/ エディター、クリエイター。ミラノ生まれ、ミラノ育ち。ミラノ大学 Comunication in arts marketing学科卒。パリ第三大学ソルボンヌ・ヌーベルMédiation Culturelle de l'Art修了。日伊英仏の国際的クリエイターが共同で発信する、アート&ファッションメディア「Wakapedia」主宰。『ロフィシエル イタリア』のコントリビューティング・エディターやプラダ財団公式日本語ガイドも務める。パオロ・ソレンティーノ監督に請われてアカデミー外国語賞受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』にカメオ出演もするなど現地では“サラワカ”としてマルチな才能を発揮している。

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