前述の英米での試算と大きく異なる額にびっくり。なぜこれほどの差が付くのか。それは、先の試算が「家事を外注した場合の貨幣価値」を計算したのに対し、内閣府の試算は「家事をしている時間に外で働いたとしたときにもらえる給料」を計算しているから。
 
その試算の根拠がこの図（※内閣府HPより引用）
　
女性の平均時給額に、家事労働をしている平均時間をかけると192.8万円になったというわけ。でもなんだか解せない。なんだかモヤモヤする。そこで小学生になったつもりでこの表について脳内問答をしてみた。

【妄想問答劇場～ある社会科の授業～】

「先生！」

「はい、たけしくん」

「その表、金額を時間で割ると左と真ん中は男の人のほうが高いです。一番右は大体同じだけど……。どうして男と女で時給が違うんですか？」

「それはね、今働いている人たちは、男性と女性の平均時給が違うからだよ」

「どうして平均が違うんですか？」

「それはね、いくつか理由があるけど、男性の方が高い給料をもらえる仕事に就けることが多いからだよ」

「女子のほうが能力が低いということですか？」

「ちょっと男子なにいってんのよ。女子の方がこの間の期末テストの平均高かったじゃない！」

「落ち着いて、ケイコちゃん。たけしくん、それはね、今の日本では同じ仕事をしても男子の方が高い給料をもらいやすい仕組みになっているからだよ」

「なぜですか？」

「（め、めんどくさいなこの質問）……う、うん大人になればわかるよ」

「あ、先生ごまかした～」

「け、ケイコちゃん、もっともな指摘であっても男子を追いつめると嫌われるから、今から気を付けなさいねっ（汗）」

「じゃあ、先生は隣のクラスのたか子先生よりも高い給料をもらっているんですか？」

「そ、そんなことないよっ。先生たちは公務員だから世の中より平等なんだよ。悪いのは民間企業だからねっ(アセアセ)」

「でも、ケイコがゲットしても俺がゲットしても、同じポケモンならCPは一緒ですよね。同じ仕事をしているのに給料が違うなんて変なの」

「ごもっともだね。大人になってもそういうきれいごと……じゃなくて意識高い言葉、会社に言えるようだといいね。期待しているよ、たけしくん」

【終】
 
……なんだかモヤモヤが倍増！