モデルから役者へ! 坂口健太郎くんの魅力に迫る
先々月に発売された『メンズノンノ』6月号で、専属モデルとしては実に約20年ぶりとなる単独表紙を飾り、一気に各方面から注目の的となった坂口健太郎くん。長身に今人気の“塩顔”で、彼が笑うと“塩スマイル”という言葉まで生まれるブームっぷり。実は現在、役者修行中でもある彼、さまざまな作品が既に撮影済みで、これから続々と公開されていく。モデルから役者へと羽ばたこうとしている坂口くんに、エル・オンラインが独占ロング・インタビュー。
役者になるきっかけは仲良しのお母さんの影響
―『メンズノンノ』の表紙が話題ですね。専属モデルでは1994年の田辺誠一さん以来とか。メンノンモデルからは歴代、すごいメンツの俳優陣を排出していますが、その土壌を感じますか?
20年ぶりと聞いて光栄ですが、それが大きな話題になっていることは実感がなくて。僕がモデルの世界に入ったときは、ハーフモデル全盛で、仕事も月に1本、あるかどうか。だから最初はモデルになったことも、友達にも言ってなかったんです。「ページ、めくっても、いないじゃん!」みたいなことになっちゃうんで(苦笑)。タイミングがよかったと思うんですけど、日本人モデルを使おうという波が来て、ちょっとずつ出させてもらうようになりました。
―今日は外で撮影しましたけど、ギャラリーが多いのはどうですか。スタジオでひっそり撮影する方がいいですか。
僕は人数が少ない方がいいですね。人が多いと、気が散っちゃいそう。あまり大勢でがやがやするのはちょっぴり苦手です。一人でもご飯食べに行けますし、居酒屋に行くにしたって、3人くらいまででこじんまりがいいです。
―もともと、役者志望だったとか。
ずっと役者をやりたいなと思ってたんですけど、なり方っていうのががわからなくて……。オーディションというものがあるのも知らなかったし、どうやったらなれるのかなってずっと思ってました。そんなときに『メンズノンノ』のモデル募集を知ったんです。阿部寛さん、田辺誠一さん、大沢たかおさん……とすごい役者さんたちがいた雑誌ということもあって、やってみようと思いました。大学1年、19歳のときですね。
―役者になりたいと思った理由は?
例えば、すごい映画を見てとか、直接的なきっかけというのは、あまりないんです。実は母親が昔、劇団に入っていて、いまもよく本の貸し借りをするんですけど、その際に僕が役者をやりたいとも何とも言ってない頃から、「健、この役、やりなよ」って本を渡されたりしていました。最近だと『苦役列車』の森山未来さんがやった役とか、有川浩さんの『植物図鑑』のなかの役とか。そう言われて、僕も「演技なんて絶対、できない!」という反応では、なかったですね。むしろ、演じること、役者をやってみたいという思いがだんだん強くなっていって……。思えば、保育園の頃も、みんなが桃太郎をやりたがるなか、一人だけ鬼が島の鬼の役をやりたがるような子供でした。「三匹のこぶた」なら、オオカミの役とか(笑)。
―お母さんの影響が大きいんですね。
僕、すごい変な子供だったらしいんですよ。ちょっと知恵が働く、「クレヨンしんちゃん」みたいな子供ってよく言われてました。つい最近、昔の保育園のノートを見返してみたらすごい発見があって、お母さんからのコメントで「寝言で『僕はお兄ちゃんじゃない。ただの男なんだ!』と大声で言っていました」って書いてあったんです(笑)。
―ご両親は厳しかったのですか?
親父と母親には「勉強しなさい」とかそういうことは一切、言われませんでしたね。いま思えば、すごく自由に育ててくれました。親が留守中に、床や壁にクレヨンでパンダの絵をたくさん、描いたことがあったんです。そこに二人が帰って来て、怒るどころか、めちゃくちゃ褒めてくれたんです。「センスあるよ」って言ってくれて。その絵と一緒に家族みんなで写真を撮ったこと、いまでもよく覚えていますね。怒られたのは、嘘ついたときくらいですね。
―お母さんには今でも仕事のスケジュールなど、知らせてますか。
必ず報告します。でも、母親は僕が机の上とかに台本を置いていると勝手に読んだりするんです。それで「もっとこうしろ」とか言ってきたりします(苦笑)。
―「お母さん、うるさいよ」とか言わないんですか。
言わないですね。でもちゃんと反抗期はありましたよ。この年齢になって喧嘩することもないし、仲はすごくいいと思いますね。母親と仕事が終わる時間が重なったりすると、待ち合わせて一緒に飯食いに行って、後から姉ちゃんがやって来たりとかします。
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<プロフィール>
さかぐちけんたろう/1991年7月11日生まれ、東京都出身。2010年度第25回メンズノンノモデルオーディションに合格、現在も同誌専属モデルとし て活動する傍ら、役者としての活動も開始。あっさり薄顔イケメンの総称“塩顔”の代名詞として人気を博し、さまざまな年齢層の女性誌が“憧れの先輩”や “気になる年下男子”という設定で、こぞってモデル起用するほどファッション業界では既にマークされている男の子。『シャンティ・デイズ~365日、幸せ な呼吸~』(2014年10月25日公開)、『娚の一生』(2015年2月公開予定)など数々の作品への出演が決まっている、今後大ブレイク必至の22歳。
Photo:Kisimari(W) Styling:Risa Kato Hair & Makeup:Natsu Interview&Text:Aki Takayama
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