モテたくて、こっそり家でやっていたこととは？

―少し前、DJをやっていると聞きましたが……。
 　
あれは本当にただモテたかったからやっていただけで。でも、家でひとりでやってたから、誰にも披露してないし、モテるわけがなかった（笑）。
 　
―野村くんは、明らかに文化系男子というより身体を動かすのが好きなスポーツマンタイプですよね。
 　
それが、結構ロックもスポーツなんですよ！　一曲、弾き終わるまで時間がかかるし、その間もギターボーカルだと歌わなきゃならないので、正直しんどかったです。ただ、スポーツマン……自分でスポーツマンというのは、なんかちょっと恥ずかしいですね（笑）。言うほど、スポーツマンでもないしなぁ。
 　
―でも、劇中、いい体を披露していますよね。
 　
この作品の撮影期間中に痩せたんです。やつれたという言い方もできますけど。付いていた筋肉からちょっと脂肪がなくなって、見ばえがよくなっただけなんです。５、６キロ、痩せたかな。でもすぐ元に戻りました。
 　
―日々、痩せてしまうほどロックに命を賭けてる日々沼ってカート・コバーンのような感じですけど、自分ではどんなイメージで日々沼を作っていたんですか。
 　
僕がとにかく参考にしていたのは「銀杏BOYZ」の峯田さんです。あとは原作『日々ロック』の漫画ばかり、読んでいました。それで、日々沼って、どういう奴なのか、考えてばかりいました。
 　
―バンドメンバー役で前野朋哉さんや「黒猫チェルシー」の岡本啓佑さんが出演していますが、仲良くなりましたか？
 　
岡本くんも前野さんも普通に仲良くなりましたよ。３人で話すときはたいがい、下ネタだったり……（笑）。やっぱり、男の子がよくする話をしてたんじゃないかなと思いますね。
 　
―主演だから、現場の空気を盛り上げたり？
 　
いや、そんな意識はまったくなかったです。そんなこと、考える暇もなかったんです。だから、本当にもう、現場中は日々沼をやってたというだけです。