怒りのコントロール方法

―先ほど「そもそも腹を立てない」という話がありましたが……。

大吉：心のどっかで、どんな人のことも嫌いじゃないんですよね。キョーレツに誰かを嫌いってなると、もはやテロリストとかそういうことになります（笑）。
昔から「友達100人できるかな」じゃないですけど、友達は100人もいらない。ふたりくらいいればいい、というスタンスだったんで。でも100の名前は知っておきたかったし、100の顔は認識しておきたかった。そこまで先方に期待しませんし、こちらにも期待しないでください、と。
 
―特に女の子は会社での人間関係に期待しすぎなのかもしれませんね。

大吉：僕は何か嫌なことをされても、自分に落ち度があるからそういう対応されるんだな、って自分のせいにしますね。「嫌」というよりも「申し訳ない」という気持ちが上回るんです。
 
―自虐的なようにも思えますが、もはや悟りの境地とでもいうのでしょうか？

大吉：僕、誰に対してもそこまで怒りがわかないんです。なにかされたとしても「この人って生まれたときはお父さんお母さん喜んだんだろうな」とか想像したりして。ここまで育ってくるまでにいろんなことがあって、こうなったんだろうな、とか。そう思うと腹が立たなくなります。そうやって今まで納めてきたんで。タクシーでも嫌な対応されたとして「この不況下にいろいろあって転職してタクシーの運転手になったのかもな……」と勝手にストーリーを作ったりして。そうすると、全然腹立たないんですよね。

―女の子ってリア充への渇望がすごいと思います。今はSNSですべてわかるので、仕事においてもそういう感情に振り回されない方法を模索するには？

大吉：SNSもそうなんですが、本当に大事なことはみんな黙っているはずなんです。自分の今日の予定なんて、今日のごはんなんて、人に見せるもんじゃないんですよ（笑）。
 
なにをもってリア充なんですかねぇ。これからの季節、海行ってBBQ行って、会社の人と花火して……っていうのが果たして充実してるのかな？って。ひょっとして家でプラモ作ってるほうがすごくいい時間を過ごせるかもしれませんよ！