形なのか色なのか、それが問題だ
そして勝負は「ごはん」に持ち込まれた!
エディターMのイチオシ
大人のキャラものは“アンチ・ファンシー”
「Mad Kitchen Curry」の「スカルカレー(ダブル)」
2種のカレーの真ん中で、澄ました顔のスカルがこっちを見てる。「マッドキッチン」のスカルカレー(ダブル¥1,100)は、いってみれば“キャラもの”なのに愛くるしさゼロ。かといって怖くはなく、おいしそうの範疇は超えない。これ、食べものだから大切。黄色のサフランライス、オレンジのキャロットラペ、パープルの紫キャベツのマリネの組み合わせが鮮やかで、スカルなのにむしろ陽気な雰囲気すら漂うのは、きっと朗らかな店主の影響。ちなみにスカルは、「びっくりするような形でカレーを出したい」と探しまわったアメリカ製のお菓子の型を使っているそう。
エディターUのイチオシ
色だけで訴えるこの力強さ、分かる?
「Umbilical」の「ビーツとミモレットチーズの赤いリゾット」
今やビジュアル系料理に欠かせない食材として、トップの座に君臨するビーツ。なのに、私のビーツ愛は最近までとても低かった。それを変えたのが、「アンビリカル」で出合った「ビーツとミモレットチーズの赤いリゾット」(¥980)。ローストしたビーツをピュレ状にして、はまぐりのだしで炊いた米に生クリーム、ミモレットと一緒にイン! 菊の黄色も加わり、目が覚めるような鮮やかなリゾットに。そのうえ、色だけでなく、はまぐりの凝縮した旨みをまろやかにする奥深い甘みにも衝撃を受け、ビーツ愛が急上昇。そしてついには、連続してこの料理を食べに行くまでに(笑)。食材の色ひとつで料理が輝くことを教えてくれたこのひと皿は、私のビジュアル観をぐっと広げてくれた。
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「スカルカレー(ダブル)」 が食べられるお店はこちら!
Mad Kitchen Curry(マッドキッチンカレー)
東京・下北沢で古着店を経営する店主が、趣味が高じて週末限定でカレー屋さんを開店。スパイスが香り高いカレーは週替わり。写真は「海老とバジル」「きのこ」のダブル盛り。
東京都世田谷区北沢2-38-10
tel. 非公開
営業時間/土・日曜13:00~18:00
定休日/月曜~金曜
https://www.facebook.com/madkitchencurry -
「ビーツとミモレットチーズの赤いリゾット」が食べられるお店はこちら!
Umbilical(アンビリカル)
今年6月に東京・三軒茶屋にお目見え。築地とシェフの故郷、岩手から直送された新鮮な魚介を使ったフレンチを目当てに、早くも舌の肥えたフーディーズの間で話題に。
東京都世田谷区三軒茶屋2-15-3
tel. 03-3413-3478
営業時間/18:00~24:00(金・土曜~翌2:00)
定休日/日曜
photo : Kiichi Fukuda