妄想女子系? それとも男前メンズ系?
「冷たい前菜」ならココだ!
エディターMのイチオシ
静かに華がある。これぞ、男前の一皿!
「path」の「馬肉、牡蠣、ツナ」
今、ガストロノミー界では花が大ブーム? あちこちのレストランの料理で、食べられる花が満開。その華やかなビジュアルにはやはりキュンとするけど、ラブリーすぎるのは気恥ずかしい。そんな面倒くさいオトコ心をグッと掴みそうな前菜を「パス」で発見したのでご報告! ご覧のとおりのダークトーン( ほぼ黒!)で、硬派なメンズっぽい一皿は、生の馬肉と牡蠣にツナのソースを敷いたぜったいおいしい組み合わせ。そこに飾られるのが、なんと竹炭を使った黒いチュイル! 一見、武骨。でも、チュイルは繊細なレースのようにも見えて、ほんのりかわいさも漂っちゃうのが絶妙。さくっとした食感とバターの香りを料理に添え、ただの飾りじゃないのもクール。
エディターUのイチオシ
もう会えない? 妄想女子の心をくすぐる一皿
「Gris」の「鯵 トマト シソ」
好きなレストランに通う理由に「あの料理が食べたい」と、「違う味が食べられる」の2つがあると思う。私が「グリ」に通う理由は後者。なぜなら1カ月に1度のペースで全メニューが変わるから。だから、行くたびに新しい発見と驚きに出合える。なかでもいつも期待するのが、前菜。この日は器に梅ジャムとフランボワーズビネガーに漬けたみょうがを一緒にたたいたなめろうを大葉で包んでオン、そこにイタリアンパセリのエキスで色を付けたパン粉と穂じそ、エルダーフラワーをぱらり。仕上げにドライトマトのスープを注ぐと、パン粉がふわぁ~と散る。それはまるで水面を漂う花びらみたい。器に広がる心地よい世界を満喫したら、あとはパクッと、ひと口で。
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「馬肉、牡蠣、ツナ」が食べられるお店はこちら!
path(パス)
朝は8時から朝食、夜はアラカルトとテイスティングコース(¥5,800)が楽しめる。シェフの原太一さんの料理はシンプルで、食材の組み合わせと味の引き出し方にセンスが光る。 -
「鯵 トマト シソ」が食べられるお店はこちら!
Gris(グリ)
鳥羽周作さんがシェフに就任して4カ月。ますます味に磨きがかかった東京・代々木上原の人気店。洗練されたコース(8皿¥5,000)とワインの絶妙なペアリングは必食だ。
photo : Kiichi Fukuda