特集 2016/1/2(土)
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「ノマ」の立ち上げの裏にこの人あり、 クラウス・マイヤーって誰?

2015年1月、日本への期間限定オープンでも話題となったコペンハーゲンの「ノマ」。「世界のベストレストラン」のランキングで常連となったその快挙は、食の仕掛け人、クラウス・マイヤー氏抜きには、語ることができない。

「マイヤーズ・デリ」1号店では、朝食から遅めの夕食まで食べられる。店内には持ち帰り用のセットや、オリジナルプロダクトが並ぶ。写真のフルーツビネガーやオイル類は、ボトルやラベルの色合いがおしゃれで人気。

「正しいことを行う」を掲げ、
食で世界を変えていく
 
「ノマ」以来、デリやオリジナルプロダクトの開発などの活動を続けてきたクラウスが、2011年、久々に手がけたレストラン「ラディオ」は「第2のノマ」ともいわれる話題の店。ビジネスマンから子供連れの若いファミリーまで、幅広い層の客で賑わう。「『ノマ』を超えるレストランを作りたかったわけではありません。『ラディオ』は、ローカルな旬の食材を使った料理をリーズナブルに提供するのがコンセプト。ニュー・ノルディック・キュイジーヌのレストランにバリエーションが必要だと思ったからです」と話すクラウスは、オーナーのひとりだが、運営には深く関わっていない。「ノマ」も「ラディオ」も、オープンして軌道にのったら、現場のスタッフに任せ、自身は“シェフの指導者”という立場で見守るのが、彼の人材の育て方。
 
今後、彼が力を入れていきたいのが、チャリティプロジェクト、「メルティングポット」。南米のボリビアにレストランを作り、若者たちに職を与え、観光産業を発展させること。現地の人々と食育から取り組んでいるため、時間がかかるが、「いつか大きなエネルギーとなる」と信じている。食を通じて世界を変えていくのが、クラウスの夢。その実現のため、今後も活動していきたいと、力強く語った。

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photo: Mia Maria Peterson coordination&text:Chieko Tomita

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