特集 2015/5/1(金)
大人の1 DAY トリップ

江戸情緒を堪能できる、グルメな下町散歩!

ゴールデンウィークを東京でお過ごしの予定であれば、ワンデイでもたっぷりとグルメな下町を堪能できる、ショートトリップはいかが? 国内外からのゲストが絶えない水道橋にある和のホテル「庭のホテル 東京」(和の朝ごはん特集にもご登場いただきました)の広報で、日本の文化や食を愛してやまない赤羽恵美子さんをナビゲート役に、切子グラスの製作体験や行きつけの老舗麹店のほか、昼ワインが楽しい店や最新アペロスポットも巡ります! 大人のおいしい下町散歩で、東京の魅力を再発見しに出かけませんか。

昼ワインスポットへ向かって、錦糸町からJR総武線で2駅の浅草橋駅へ移動。屋形船が並ぶ神田川沿いを散歩しながら5分ほど行くと、香ばしい醤油の香りが漂ってきました。創業130年余の老舗佃煮屋「小松屋」のある柳橋を右手にわたって、少しだけ川沿いを戻るように歩くと、ビルの2Fに(1Fはセレクトショップ「アナトミカ」)ひっそりと、でもワインラヴァーたちには大人気のワインダイナーがあるのです! 大坂発のセレクトワインショップ「フジマル」が経営するダイナー「ワインショップ&ダイナー フジマル 浅草橋店」で、2013年3月にスタートした世界でも稀な都市型ワイナリー「島之内フジマル醸造所」の直営店。江戸情緒が漂うこのエリアでありながらも、昼ワインを楽しむのにもってこいのスポットです。
昭和のムードを残しつつモダンに改築されたビルの奥には、螺旋階段。2Fへとあがっていくとダイナーの入り口があります。左手にはワインショップ(ワインセラー)があり、ひんやりとした空間のなかに国内外のワインがずらり! この日はソムリエの伊禮達哉さんが、それぞれのワインにまつわるストーリーを交えながら、好みのワインを見つけるのを手伝ってくれました。
「ワインの好みや気分がわからなくても、めずらしいものや試してみてほしいものなど、ソムリエさんから積極的にいろいろと提案をもらえるので、会話しながらワインを選ぶ楽しさを味わえますね。初心者にはうれしい限り。しかも、国産ワインのラインナップもかなりあるんですね~」と、赤羽さんはさっそくワインセラーをぐるぐる。
「ワインのバリエーションはボーダレスです(笑)。赤白ロゼといった種類別ではなく、国や地域別に陳列していて、常時1000種類以上が揃っています」と、伊禮さん。
「世界中のワインの話を聞きながらワイン選びなんて、それだけでわくわく気分高まりますね」。ワインの購入はもちろん、持ち込み料(¥1,000~)をプラスしてダイナーで味わうこともできるので、選ぶ目も真剣な赤羽さんでした。
とはいえ、おなかもすいてきたので、ワインショップに併設されたダイナーへとまいりましょう! テーブル席とカウンターがあり、神田川を望む窓からはさんさんと陽の光が入ってくる居心地のいい空間。ワインセラーでぐっとテンションもあがっている私たちなので、これは昼からぐびぐびといってしまいそうな予感……。

まずは、ダイナー名物の“たこやき&シャンパーニュ”で乾杯! 大阪の島之内醸造所から徒歩5分ほどにある大人気のたこ焼き店「たこりき」から取り寄せているたこ焼きに、衣をつけてさくっと揚げたコロッケ風の「大阪風クロケット」(写真左 ¥500)は、だしが効いた生地のなかにソースが包まれていて、なんとも面白い食感。添えられたガーリックオイルやトマトソースにディップしても美味。この日、グラスで提供されていたシャンパーニュ「エドモンド シュルラン」は、上品でふくよかな味わいでした。ちょっといい気分になったところで、「豚肩ロースのスパイシーグリエ」(写真中 ¥2,000)をオーダー。こちらは静岡県の和豚もち豚を分厚くカットし、ごまやヘーゼルナッツ、コリアンダー、くるみなどをつけてグリルした香り豊かな一品。ザクザクとした食感で複雑な味わいが楽しいスパイスと、ジューシーで甘みのある肉の味わいとベストマッチ。
この料理には、「フレッシュなぶどうの魅力を引き出す醸造方法でつくられ、するすると味わえるこちらのワインをおすすめします。日本の食材との相性もいいですよ!」と、伊禮さんが出してくれたのは、カリフォルニアの赤ワイン「ブロック・セラーズ カベルネ・フラン セントラル・コースト 2012」。昼下がりに明るい店内でいただく、軽めでやさしいワインが気持ちいい。実はこのあと、もう少し食べたいなと思った私たちは、ブレッドハンターNAOKOが紹介したこの店のもうひとつの人気メニュー「オマール海老のホットドッグ」(¥1,800)で〆めましたが、これについては、こちらの記事でしっかりとレポートしてあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ほかにも、昼ワインにぴったりのボトルワインを教えてくれたのでご紹介。左から、南フランスのラングドック地方の赤ワイン「ル・トン・デ・スリーズ フ・デュ・ロワ」(¥3,510)は、軽い飲み口が心地よい1本。イタリアのエミリアロマーニャ地方の伝統的な赤スパークリングワイン「グラッツィアーノ ランブルスコ フォンターナ・ディ・ボスキ 2011」(¥3,320)は、食事中にずっと泡で通したい時に最適。さわやかでありながらコクのある満足感が特徴だそう。そして自社醸造のワイン「ドメーヌ・デ・パピーユ DSL 2014」(¥2,320)。こちらは醸造所のフラッグシップワインでもあり、大阪にある畑で育ったデラウェア100%のシュールリー製法のワインで、辛口ですっきりとしながら、旨みを感じられる味わい。自社醸造ワインのラインナップはほかにもあり、樽から注がれた生樽ワインも見逃せません! 時間がゆるせば、あれこれ頼んでのんびり昼ワインを楽しんでみて。 
メニューにある食材にはすべて生産者や生産地が書かれ、ワインや料理へのこだわりや愛がひしひしと伝わってくる素敵なワインダイナー。ここは、ワイン好きの仲間を誘って、夜にも再訪したくなる一軒でした。
 
ワインショップ&ダイナー フジマル 浅草橋店 
東京都中央区東日本橋2-27-19 Sビル2F
tel. 03-5829-8190
営業時間/13:00~22:00
http://www.papilles.net/
>>レストランの詳細はこちらからもどうぞ!
 
 
>さてお次は、神田明神のおひざ元で創業170年を迎えた、老舗糀屋へ

 

2 / 4
1 2 3 4

photo & text : Tomomi Seki  special thanks : Emiko Akabane

  • ナビゲーターをしてくれたのは……
     
    赤羽恵美子さん/「庭のホテル 東京」広報。外国人客も多いホテル勤務であることや、和をテーマにした会報誌作成やイベントをなどを手掛けることから、日本文化への造詣が深い。ただいま小唄を習うべく、目下、教室をリサーチ中。
     
    「庭のホテル 東京」
    東京都千代田区三崎町1-1-16 tel. 03-3293-0028
    http://www.hotelniwa.jp/

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

グルメ・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト