特集 2015/5/1(金)
大人の1 DAY トリップ

江戸情緒を堪能できる、グルメな下町散歩!

ゴールデンウィークを東京でお過ごしの予定であれば、ワンデイでもたっぷりとグルメな下町を堪能できる、ショートトリップはいかが? 国内外からのゲストが絶えない水道橋にある和のホテル「庭のホテル 東京」(和の朝ごはん特集にもご登場いただきました)の広報で、日本の文化や食を愛してやまない赤羽恵美子さんをナビゲート役に、切子グラスの製作体験や行きつけの老舗麹店のほか、昼ワインが楽しい店や最新アペロスポットも巡ります! 大人のおいしい下町散歩で、東京の魅力を再発見しに出かけませんか。

まず、赤羽さんがセレクトしてくれたのは、江戸切子を体験できる貴重なスポット「すみだ江戸切子館」。JR・東京メトロの錦糸町駅から徒歩5分ほどの場所にあり、東京スカイツリーを迫力いっぱいに望める蔵前橋通りに面している工房で、朝一番の10時半から「江戸切子の体験クラス」を予約。ここは、(有)ヒロタグラスクラフトが運営する墨田区認定工房ショップ。2014年8月にリニューアルしたばかりの店内には、職人がつくった切子作品が約350点ほどが展示され購入も可能。ショップの窓越しからは、職人の技も見られます。
「店内のパネルや制作工程モデル、古道具などを見ながら、職人さんから直接、江戸切子の歴史から現代作家まで江戸切子のすべてを学べるのがうれしいですよね」と赤羽さん。社長の廣田達夫さんによると、江戸切子のはじまりは、江戸時代後期、江戸大伝馬町にビイドロ問屋を営む加賀屋久兵衛が、南蛮人によって持ち込まれた硝子製品に切子を施したのが始まり。電動機がなかった江戸時代は、やすりの棒で少しずつ削っていたのでシンプルな紋様が多かったのですが、明治に入って電動機が普及しはじめてから、今のような複雑な文様が生まれて切子文化が花開いていったのだそう。そんなお話を聞きながら、ショップの奥にある体験コーナーへ!

体験教室は、約5色ほどの色、10種ほどのグラスデザインから好きなものをセレクトするところからスタートします。赤が一番人気だそうですが、夏になってくるとブルーが人気カラーになるそう。
つくりたいグラスが決まったら、過去の作品帳を見せてもらいながら、どんな紋様にするか決めていきます。切子の紋様は、伝統の古典柄からモダンなデザイン、身近なモチーフを取り入れたものまでバリエーション豊か。好きなものを自由に選べるのも、こちらの体験教室の魅力です。篭目模様や菊柄、麻の葉模様といったベーシックな古典柄のほかに、それらを組み合わせることよって数えきれないほどのパターンがあるそうですが、「初心者はまず簡単なものからスタートしてみて」と、職人歴25年のベテラン、川井更造さん。
実際にグラスに紋様を下書きする前に、まずは職人の川井さんから基本的な切子を削り方の説明を受けます。電動でまわるダイヤ粒の付いたステンレス製の円盤にそっとグラスを押しつけるとすぐに、すーっと白い線が入り、腕を動かして上下に伸ばしていきます。ガラスは思ったよりも厚くできているので、しっかりと力をこめて削っても大丈夫。
「縦横の直線、斜めの直線など、シンプルな作業でも意外と難しい! 力の加減で先を細くしたり、太いしっかりとした線にしたりと、練習なのに気が付いたらものすごく夢中になってしまいました」と赤羽さん。慣れてきたら次の工程、ペンで直接グラスに好きな紋様を書きます。
「割り付け(紋様を書くこと)は、自由に書いてもらっていいんです。除光液で何度も消したり書いたりできますからご安心ください」と川井さん。赤羽さんは、春らしい花のモチーフをメインに、エディターは晩酌用にと流れ星をモチーフに! さっそく下書きをなぞるようにして、グラスを削っていくと、美しく紋様がうかびあがります。この瞬間がたまらなくうれしいんです!!

切子グラス作成の体験教室は、約1時間半の所要時間。シンプルな工程なので、コツをつかむとすぐに没頭して、あっという間の1時間半でした。「仕上がったあとの切子グラスは、自分が思ったよりも上手に仕上がらなかったので、またリベンジしにきたいですね。でも、今夜はマイグラスで晩酌が楽しみです」と、赤羽さんもうれしそう。初めての切子グラスで飲む日本酒は、おいしいに決まってます! 大人が夢中になれる江戸切子。週末はとくに混雑しているそうなので、事前予約して出かけてみてくださいね。
 
「江戸切子の体験」 ¥4,320(一名・税込)
受付時間/10:30~、13:30~、15:30~(要予約)
所要時間/約1時間半
 
「すみだ江戸切子館」
東京都墨田区太平2-10-9 tel.03-3623-4148
営業時間/10:00~18:00
定休日/日曜、祭日、夏季休暇、年末年始
http://www.edokiriko.net/
 
>>次なる目的地は、大人の昼ワイン・スポット!

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photo & text : Tomomi Seki  special thanks : Emiko Akabane

  • ナビゲーターをしてくれたのは……
     
    赤羽恵美子さん/「庭のホテル 東京」広報。外国人客も多いホテル勤務であることや、和をテーマにした会報誌作成やイベントをなどを手掛けることから、日本文化への造詣が深い。ただいま小唄を習うべく、目下、教室をリサーチ中。
     
    「庭のホテル 東京」
    東京都千代田区三崎町1-1-16 tel. 03-3293-0028
    http://www.hotelniwa.jp/

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