クラブケーキ
1998年
クラブケーキは、元々ボルティモアとメリーランドの名物だが、アメリカ全土に普及し20世紀末には定番メニューとなった。ケリー・フェルトートは著書『Food Chains: From Farmyard to Shopping Cart(フード・チェーン:農園から買い物かごまで)』にて、「1990年代以前には国内マーケットにクラブケーキはわずか数品しか並ばず、チェサピークの梱包業者や輸入業者いわく、“アイスホッケーのパック”に似ていた」と述べ、「一方で、チェサピークのレストランはカニのバックフィン(棒肉から爪にかけての脚)とジャンボランプ(甲羅部分の肉)を使い、フィリング少なめで手形成したクラブケーキを作っていた。この“レストランクオリティー”のクラブケーキが、地方の名産物を国内定番メニューへと押し上げていった」という。
original text : Helin Jung transtlation : Anri Tsushima photo : Getty Images