Day1/夏のワークスタイルは利便性とディテールを重視
「ようこそ我が家へ!」と出迎えてくれたエミリー。鉄筋の柱が存在感たっぷりな部屋は、“鉄の貴婦人”と名高いエッフェル塔の建築家、ギュスターヴ・エッフェルが手掛けた歴史的建造物。中学からの同級生で弁護士の彼と一緒に住んでいるフラットは11区のおしゃれエリアながら、引っ越しを検討中だそう。
「ちょっとにぎやかすぎるのよね。私は20区が好きなの。いつまで住むかわからないのが正直なところ」
2年前に起業したアートコンサルティング会社「スタジオ マラン」を経営している彼女が、夏のワークスタイルに選んだのが1886年創業のニットブランド「モリ(Molli)」のサマーニットとパンツ。
「サマーニットが大好き。泡のように柔らかいニットが代名詞の『モリ』は格別ね」
足もとは“クラインブルー”の靴紐が鮮やかな、「JMウェストン」の限定スニーカーを取り入れて。
「アクティブなファッションが私のスタイル。オフィスまではメトロか自転車で移動して、日中は外でのミーティングが多くてよく歩くからスニーカーは必須アイテム。一日中快適に過ごせる服装が基本。シンプルでもディテールにこだわりのあるものが好き」
photo: YUSUKE KINAKA coordinate: HIROKO SUZUKI
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PROFILE: EMILY MARANT(エミリー・マラン)
1989年、パリ16区生まれ。フランスの上流階級BCBG(ベーセーベージェー)な家庭で育ったパリジェンヌで、ファッションデザイナー、イザベル・マランの姪。アートコンサルティング会社「スタジオ マラン」を経営しながら、IMGモデルにも籍を置くスラッシャー。今夏は人気フォトグラファーで友人のアデリーヌ・メイと初めて日本でのバカンスを過ごしたばかり。
https://www.instagram.com/mlymarant/