こなれた花屋の客になる10のルール
花のある生活ほど心が癒されるものはない。ハレの日だけじゃなく、日常生活でも自然に花を取り入れたい! そんな夢を持つ人も多いはず。でも、実際「花屋で花を買うこと」は簡単なようでいて、意外とハードルが高いもの。ステキな花屋ほど、初心者は入りにくい雰囲気だったり、知識が豊富じゃないと買ってはいけないような雰囲気が流れていたりも!? その日の気分に合った花を自らピックアップし、少しお店の人と会話でもして、ワクワクした気持ちで花を連れて帰る……この春はそんな“こなれた花屋の客”を目指したい! そこで、花屋での立ち振る舞いを、ファッション業界でもファンの多い中目黒「hana-naya」のフロリスト、CharさんにASK。この10のルールを心がければもう花屋は怖くない!
9.とはいえ、店頭のブーケは実はお得であるということも頭に入れておく
ファストフードで単品よりもセットがお得なように、やはりブーケは金額的にはお得であることは間違いない。ブーケを作る際に花のバランスをとる為に、少しオマケしてくれていたりするもの(というウワサ!)。なので、実は花材ひとつひとつをピックアップするより、「1000円まで」と予算を伝えて作ってもらう方がお得感ある仕上がりになる可能性大。
Char's comment
「店頭で1000円以下で置いてあるミニブーケはとってもお得です。正直、ブーケを作る際には少しだけ予算をオーバーしてしまったとしても、完成度にこだわってしまったりもするので……。値段をとにかく抑えたいということなら、既に出来上がっているブーケを買うのは本当はおすすめです。またブーケはバランスが出来上がっているので、そのまま花器に挿すだけでOKなのもラクですよね。気軽に花を楽しんで欲しいので、そういう楽しみ方もウェルカムです!」
10.花を贈るときは、贈る相手をひたすら思い浮かべよ
最後に、自分用ではなく人に花を贈る際のTIPSを。とにかく重要なのは贈る相手のことをよく思い浮かべイメージすること。どんな花が好きそうか、どんな色をよく身につけているか、など。また、困ったときは店員にどんどん相談を。どんな相手に、どんなシチュエーションでプレゼントするのかをきちんと説明し、相談しながら選ぶと安心。そもそも、それを伝えるのが恥ずかしいという理由で、花を贈ること自体を断念する男性が多いのも事実。そこは勇気を出して。女性も男性も、花をもらって嬉しくない人はいない!
Char's comment
「自宅用に買うお花なら、そのお客様本人と会って話も出来るのでイメージはしやすいです。でもプレゼントとなると、私が知らない人の手に渡り、その人が気に入ってくれるものでなくてはならない。だから自宅用よりも難しいので、①贈る相手 ②贈るシチュエーション ③花束のイメージ ④予算 を聞けたらとても助かります。どうしても恥ずかしい場合や、時間がないときは、電話で先に伝えておいてもらえれば、花束を作っておいてお渡しするだけなので、時間短縮にもなっておすすめです」
Photo:Masaharu Arisaka Text:Maki Kakimoto
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hana-naya
2013年にオープン。山手通り沿いのショップは、店頭のカーゴバイク(三輪自転車)が目印で、オーナーの白川さんの人柄とセンスにファンも多数。昨年、スタッフの仲間入りをしたChar(写真)さんは二児の母で、ファッション業界の交友関係も深く、店内にはいつもおしゃれな人で賑わっている。毎月、花とカメラのコラボレッスンを開催中。
東京都目黒区中目黒3-6-6 dimora中目黒1F
tel. 03-3792-8711
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