ニュース 2013/12/27(金)
赤いソールが繋ぐカラダと靴のフェティッシュな関係

映画『ファイア by ルブタン』靴から始まる官能の宴

「靴をデザインするとき、イメージするのは靴だけを履いた裸の女性」と語ったことで有名なシューズデザイナー、クリスチャン・ルブタン。彼が憧れ続けた舞台「クレイジーホース」とコラボレートし、世界中のモードファンを虜にした伝説のヌードショー“ファイア(原題:Feu=フ)”が3Dで映像化されて公開! 伝説の舞台に参加したダンサーたちとのインタビューから見えてきた、靴とカラダの関係とは?

(左)ヒールのついた特別なトゥシューズ

©Antoine Poupel

●脚の美しさを最大限に引き出す靴

―なぜ、ダンサーの皆さんは、普段からルブタンの靴を履くことが多いのでしょう? 何が特別なのか、教えて下さい。

R:わたしは仕事以外ではあまりルブタンの靴を履かないけれど……(笑)。
L:「ルブタン」の靴はとてもエレガントで洗練されて、フェミニン。だから彼がクレイジーの靴をデザインしてくれたのはとてもうれしかったです。わたしたちにとって靴はとても大事なアクセサリーで、女性らしさを出すのに欠かせない要素ですから。
P:ダンサーのためにとても美しくて履きやすい靴を作ってくれた。そしてその美しさを最大限に見せるのがわたしたちの仕事というわけです。

―「クリスチャン ルブタン」の靴の履き心地はどうですか。観客として観ていると、ヒールが高くてとても大変そうですが。

L:デザインによっても異なります。
R:たしかに履きやすいものとあまりそうでもないものもあるけれど、たとえばすごく高いヒールのものなどは、あまり踊りが激しくないナンバーで、靴と脚を見せることをフィーチャーしていたり、踊りの演目によってもデザインが考えられていると思います。
P:「マステロイド」では、デヴィッド・リンチに音楽を頼み、高いヒールのついた特別なトゥシューズを作って、足の動きにフォーカスを当てた独特のフェティッシュな雰囲気を作りあげていますが、彼の靴は一見ヒールがものすごく高くて履きにくそうに見えて、実際履いてみると安定性に長けているんです。ダンサーにとっても、見た目ほど踊りにくくはないのです。彼はその点でとても研究していると思います。クリスチャンは靴と「クレイジーホース」のいわば架け橋になってくれました。

  • 『ファイア by ルブタン』

    ヌードとアートの危険な出会いから生まれた、過激なまでに美しい、パリ・ナイトショーの最高峰<クレイジーホース>。
    その舞台で、たった80日間だけ上演され、世界が熱狂した、クリスチャン・ルブタン演出のショー<ファイア>。その陶酔への招待状が、今、あなたの手に―。
     
    監督:ブルノ・ユラン  音楽:ミルウェイズ、デイヴィッド・リンチ『エレファント・マン』他

    出演:クリスチャン・ルブタン、クレイジーホース・ダンサー
    配給:ギャガ
    ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開 

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  • クリスチャン・ルブタン

    1963年、フランス、パリ生まれ。労働者階級地区で母子家庭で育つ。少年時代からナイトクラブに出入りし、ショーのダンサーたちの美しさに魅了される。彼女たちのファッション、なかでも靴に興味を抱き、靴のデザインを考え始める。その後、「エルメス」、「シャネル」、「イヴ・サンローラン」、「ディオール」などで靴の製作に携わり、1992年、自身の名を冠したブランド「クリスチャン ルブタン」を設立。エレガントでセクシーなシューズは多くの女性たちの心を掴むと、名だたるハリウッドセレブリティ達にその人気が広まり、瞬く間に世界を代表する高級シューズブランドとしての今の立場を確立することとなった。

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