「純粋になりたい」
レオナルド・ディカプリオ/『バスケットボール・ダイアリーズ』
その美しさを否定するかのように、レオナルド・ディカプリオが麻薬に溺れ、身を滅ぼしていく青年を演じた青春ドラマ。『ギルバート・グレイプ』の名演でその名を世間に知らしめた後、『タイタニック』で世界中から注目を浴びる前──青年から大人の男性へ成長する過程の一番美しい時期の映画がこの『バスケットボール・ダイアリーズ』の頃であり、鋭くも悲しい眼差しが何とも印象的。問題児でありながらもジム(レオナルド・ディカプリオ)はバスケットボールを愛する少年だった。しかし、軽いノリで手を出したヘロインは、親友ボビーの死をきっかけに加速、徐々にジムの夢も人生も蝕んでいく。
女子的シネマ名言は「純粋になりたい」。ジムが親友のボビーに見せた詩の一節。また、ラストに登場するジムの朗読シーンも感動的。
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『バスケットボール・ダイアリーズ』(The Basketball Diaries)
1995年
DVD ¥1,419 発売中
監督/スコット・カルヴァート
出演/レオナルド・ディカプリオ、ブルーノ・カービー、ロレイン・ブラッコ
発売・販売元/20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン
問い合わせ先/20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン
http://www.foxjapan.com/dvd-video/
text : Rie Shintani