「友達でいよう」
リヴァー・フェニックス&キアヌ・リーブス/『マイ・プライベート・アイダホ』
23歳という若さでこの世を去ったリヴァー・フェニックスと、今もなお40代イケメンとして映画界に影響を与え続けるキアヌ・リーブス、彼らの一番瑞々しい瞬間をフィルムに収めた青春ロードムービー。両親に捨てられ中年男に体を売ってその日暮らしをするストリート・キッドのマイク(リヴァー・フェニックス)と、ポートランド市長である父のもと何不自由なく育ったが家族の愛に飢えているスコット(キアヌ・リーブス)は男娼として生きていた。ある日、ポートランドからアイダホ、ローマへと旅するなかで、マイクはスコットの想いに応えられないことを知り……。リヴァーとキアヌが男娼を演じているのも衝撃だが、男も惚れさせる2人の美しさに感動。
女子的シネマ名言は「友達でいよう」。スコットのことが好きでしかたないマイクは、旅の途中でその想いを伝えるが、「セックスは金のため、男が愛し合ってはいけない」と否定されてしまう。愛されなくても友達としてそばにいたいという、マイクの切なさがこもった一言。
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『マイ・プライベート・アイダホ』(My Own Private Idaho)
1991年
監督/ガス・ヴァン・サント
出演/リヴァー・フェニックス、キアヌ・リーブス、ジェームズ・ルッソ
text : Rie Shintani