10. 23歳男性(匿名)
11月3日、エンタメサイト「Variety」(http://variety.com/2017/film/news/scotland-yard-launches-investigation-kevin-spacey-1202606250/)はロンドン警視庁がケヴィン・スペイシーが関与する性的暴行について調査していると報じた。
「11月1日、ロンドン市警察は性的暴行被害の捜査に関して警視庁本部に付託しました」と警視庁のスポークスマンは発表。「これはランベス区で2008年に起きた、ある男性が別の男性から暴行を受けたという訴えに関するもので、 性犯罪・性的搾取・児童虐待部の担当警官が調査しています」
訴えた男性によると、2008年、彼がスペイシーにキャリアの相談を持ちかけたところ、スペイシーはサウス・ロンドンにある自宅に招待。『ザ・サン』紙の報道によると、2人は部屋でマリワナを使用し、男性は気絶。彼が目を覚ますと、スペイシーが彼に対してオーラルセックスをしている最中だったという。
11. オールド・ヴィック・シアターの俳優(匿名)
名前は非公開だが、ある俳優はオールド・ヴィック・シアターの機密情報をやり取りするメールアドレス宛に連絡し、2013年に起きたスペイシーによる性的な不適切行為についてセクハラ被害を訴えている。「バズフィード ニュース」によると、彼は匿名を希望したにも関わらず、オールド・ヴィック・シアターのエグゼクティブ・ディレクターであるケイト・ヴァラーから直接返答があったという。
彼は「バズフィード ニュース」の取材に対して、苦情としては複数回に渡って体を触られたことが含まれるとし、また、スペイシーは劇場をあたかも自分の「遊び場」のように考えて振舞っていたと語っている。スペイシーは2004年から2015年まで同劇場の芸術監督を務めていた。
この俳優からの劇場の機密ホットラインに関する批判に対して、オールド・ヴィック・シアターのスポークスマンは「我々は機密ホットラインに寄せられた情報については細心の注意を払って取り扱っております。(中略)我々にそうしてほしいと願い出てきた人に対してしか電話では連絡していません。我々は相手が進んで渡してきた電話番号しか知りません。どうやって助け、支援できるかを話し合うためにこのような連絡が行われたのです」と回答している。
12. ジャーナリスト(匿名)
あるジャーナリストは「バズフィード ニュース」の記事で2000年代初めにスペイシーとの間で起きた出来事について語っている。そのジャーナリストによると、彼は全国誌の取材でスペイシーにインタビューするためにとあるクラブで彼と面会。その際にスペイシーは彼の体をまさぐってきたという。
「彼は僕の脚を触り続け、男性器を掴もうとしてきました。僕は彼の手を払いのけて取り繕おうとしましたが、だんだん参ってきました。それはあからさまでした」
彼がその場を去ろうとした時、スペイシーは彼に対して金切り声を浴びせてきたという。「彼は僕が望んだんだし、お前は卑怯者だと言ってきました。それが彼の戦略でした。ありえないことです」
13. 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の複数のキャスト&クルー(匿名)
CNNの報道によると、スペイシーが主演するネットフリックスドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の複数のキャストやメンバーがスペイシーからセクハラの被害を受けたと発言。スペイシーのせいで撮影現場には異様な空気が流れていたと語っている。
Translation & Text: Naoko Ogata Photo: Getty Images