知的で高貴なアフリカン・プリンセス
ルピタ・ニョンゴ
ケニア育ちのルピタ・ニョンゴは、国際的に活躍するアフリカ系の女優として、パイオニアといえる存在になるかもしれない。ダークスキンでアフリカ的な美貌の彼女に大きなステージが用意されているという事実が、映画界の進展を象徴しているようで嬉しい。
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『それでも夜は明ける』('13)
19世紀のアメリカで、自由黒人の身でありながら誘拐されて奴隷として売り飛ばされた男性ソロモン・ノーサップの苦難を描く。ルピタはプランテーションで働く奴隷で、白人の愛人でもある女性を演じている。
文・選: 山崎まどか(ライター、コラムニスト)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES
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山崎まどか
映画、本、音楽などカルチャー全 般 に 精 通し、“乙 女 カルチャー”における日本の先駆者的存在。著書は『女子映画スタイル ときめきのガールズ・ムーヴィ』『女 子とニューヨーク』など。共著では『90年代アメリカ映画100』や、長谷川町蔵氏との『ハリウッド女子』もある。 -
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