清らかな天使を卒業した十代の大物女優
エル・ファニング
まだ19歳のエル・ファニングも『ネオン・デーモン』 ('16年)と『夜に生きる』 ('16年) 、それぞれの作品でロサンゼルスにおいて堕落する若い娘を演じて、新境地を開いている。
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『夜に生きる』('16)
禁酒法時代のボストンとフロリダを舞台にギャングとしてのし上がっていく男の生涯を追ったベン・アフレック監督・主演のノワール作品。エルはフロリダの警察本部長の娘で、女優志願の無垢な娘ロレッタの役。
文・選: 山崎まどか(ライター、コラムニスト)
Photo: AFLO、GETTY IMAGES
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山崎まどか
映画、本、音楽などカルチャー全 般 に 精 通し、“乙 女 カルチャー”における日本の先駆者的存在。著書は『女子映画スタイル ときめきのガールズ・ムーヴィ』『女 子とニューヨーク』など。共著では『90年代アメリカ映画100』や、長谷川町蔵氏との『ハリウッド女子』もある。 -
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