30代“あるある”はホルモンのせいだった!?
実際、ハンナが体の変化を感じ始めたのは30歳からだ。お腹周りが太ってきて、恋人がパブに逃げ込んでしまうくらい激しい感情の起伏が起こるようになった。キングスブリッジにあるクリニックで診断を受けた際、ローケッド医師は「生物学的に、我々のホルモン値は27歳以降下がり始めます。」と教えてくれた。実際、人生の4半世紀に1回に起きる気持ちの低迷、“クオーターライフ・クライシス”が起きるのは27歳だというのは多くの研究が示している事実だ。
「自分が全盛期だと感じていたのはいつ頃か、という質問をすると多くの女性が20代後半と答えます。そして、急に彼女たちは『大変、もう30歳。以前みたいにたくさんお酒も飲めないし、もっとトレーニングしないと……』となってしまうのです。さらに、プロゲステロンが多すぎると気分が落ち込み、不活発で、疲れた感じに悩まされますが、逆にプロゲステロンが少なすぎても同じような症状が表れるのです。大切なのは最適値を保つことです」
translation : Naoko Ogata、text : Nathalie Lima Konishi、photo : Getty Images