感情のコントロールがきかなくなったら危険信号
極度の疲労や、不妊問題、体重増加など様々な患者の症状を診てきたホルモンの専門家サヘア・ローケッド博士は以下のように説明する。
「ホルモンは体にとって基本的なものです。もしもホルモンに問題があれば、食事やライフスタイルにどれだけ気をつけても、基礎がぐらついているのと同じなので意味がありません。自分の基礎を固めることができれば、あらゆることがずっと良く循環するようになります」
31歳でピルを10年以上飲んでいるハンナは、主たる女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を自分の体が作り出していないことについて今まできちんと認識してこなかった。最近では体の変化を感じ始めており、感情をコントロールできていないと思う機会が増えてきたのだ。
translation : Naoko Ogata、text : Nathalie Lima Konishi、photo : Getty Images