世界の街から届いた、フェスティブシーズンのご当地スイーツ
2015/12/19(土)
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世界のおやつ from Barcelona/ryoko

期間限定! スペインのクリスマスのお菓子「トゥロン」

スペインのTurron(トゥロン)は、スペイン全土でフェスティブシーズンに好まれるお菓子。アラブ菓子に起源を持ち、アーモンド、はちみつ、卵白を固めたものが一般的だ。なかでも発祥の地、バレンシアにある「Jijona(ヒホーナ)」はスペインで一番との評判で、クリスマス時期になるとトゥロンを求めて人が集まるそう。今回はバレンシアまでスペイン一のトゥロンを探して小旅行へ! 
トゥロンの歴史は古く、1582年の書籍にヒホーナがあるアリカンテ州では、クリスマスに給料の支払いがトゥロンでされたとの記載があるほど。今回の店、「A Galiano(ア ガリアーノ」は1950年創業の、ヒホーナ出身の家族経営の小さなパスティセリア。トゥロンをはじめ、クリスマス菓子専門のパスティセリアなので、10月から1月までの期間限定の開店。開店直後に行っても、もう外には人がトゥロンを求め列を作っているほどの人気ぶり。しばらくしてなかに入ると、お目当てのトゥロンのいい香りがふわり。トゥロンは量り売りで売られており、好きなだけ好きな種類のトゥロンを購入することが可能だ。今回は店員おすすめのヒホーナ伝統のトゥロンデヒホーナを購入。見た目はシンプルでマザパンのような質感。食べてみると、しっとりして口の中でほろっと崩れる独特な食感とアーモンドの香ばしい香りでうっとり。日本人には甘めのスペイン菓子のなかでも、ここのトゥロンはアーモンドの風味が強く甘さ控えめ。オーナーのAmand(アマンド)さんによると、家族に代々伝わるレシピで、材料は時期により最高級品を見極めて使っているそう。材料や作り方は驚くほどシンプル。卵白とはちみつ、“アーモンドの女王”と呼ばれるマルコナ産のアーモンドをすべてかく拌し、型に詰めるだけ! アーモンドの比率は贅沢にも70%! 余計なものを使わず潔く作られたトゥロンは安心して食べられるのもうれしい。
Amandさんによると、油脂分が多いため常温で保存すると形が崩れてしまうが、それでも冷蔵庫に入れるのは厳禁、だそう。アーモンドの香りや風味が消えてしまうため、紙に包んで常温で保存し、少しづつ切って食べるのがいいとか。伝統の方法で手作りされたシンプルかつ極上のトゥロンは、インターネットでも販売しているので、スペイン全土のみならず世界全国へも発送可能。ぜひ試してみて!

  • ryoko●2011年よりバルセロナ在住で、只今バルセロナの大学でジャーナリズム専攻中。世界中の食べ物を制覇しようと企む一方、食と健康にも興味ありで今はココナッツシュガーにはまり中。

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