実は、おもてなしの意味も込められていた!?
いま、見直したい“熱燗”の魅力と効果
冷蔵庫がなかった昔むかし、日本酒は常温で、もしくはあたためて飲むのが当たり前だったとか。東洋医学的にも、あたたかいお酒は体にいいとされている。だから寒いこの時期には、うってつけの飲み方! しかも、夏にあえて熱燗を飲むというツウもいるそう。冷房で冷え切った体を内側からじんわりとあたためほぐしてくれるからだ。
さらに黒澤さんによると、「日本酒を燗につけることでアルコールが体内に吸収されやすくなり、酔いが早くまわるので飲みすぎ防止になります。また、ひと手間かけるという意味にもなるので“おもてなしの心”も添えられます」とのこと。
料理との相性がひろがり、おいしさを引き立てる役割もあるそう。「冷酒ではなかなか合わせない揚げ物やクリーミーなお料理にも、熱燗なら好相性なんですよ」とのこと。単に寒いからあたたかい日本酒を飲んでいる、というだけではもったいない! 愛される理由はいろいろとあるのだ。
とはいえ、やたらと日本酒を熱くしては、繊細な日本酒の香りや味わいを損なってしまうのではないか? 次のページでは、そんな疑問に黒澤さんが答えてくれる。
>>熱燗を楽しむ“最適な温度”についてはこちら!
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今回、取材に協力していただいたのは、「千年こうじや」と「八海山」のPRを担当する黒澤久美子さん。仕事柄、日本酒を飲む機会が多く、酒器集めも趣味のひとつだそう。「熱燗は、お酒や温度によって、好みがさまざまに分かれていく飲み方。ですから、ぜひこの機会にいろいろな日本酒で自由に熱燗にトライして、自分好みの味や温度を探りながら楽しんでみてください!」と語ってくれた。
「千年こうじや」は、米・麹・発酵をテーマに、新潟・魚沼の豊かな食と文化を発信するブランド。店頭では、魚沼地方に古くからある伝統発酵食品や厳選食材のほか、発酵食品をつかったレシピや物産品なども取り扱っている。注目の塩麹や酒粕、甘酒などオリジナル商品も人気だ。
「千年こうじや 本店」
新潟県南魚沼市長森627-8 tel. 025-775-2604
営業時間/9:00~18:00
http://www.uonuma-no-sato.jp
「千年こうじや 麻布十番店」
東京都港区麻布十番1-6-7 tel. 03-5772-3930
営業時間/11:00~20:00
「千年こうじや 神楽坂店」
東京都新宿区神楽坂2-6-1 tel. 03-5227-8130
営業時間/11:00~20:00
photo : Yukako Hiramatsu