時間や記憶を楽しむのが熟成ワインの楽しみ方
ワインは、年月がたてばたつほど味が変わる飲み物。それなら、すべてのワインは寝かせれば寝かせるほどおいしくなるってこと? ソムリエ歴10年以上の浅本 充さんに聞いてみた。「いえ、お手頃価格のワインの場合、寝かせてもおいしさのピークがあまり高まらず、短時間で熟成が終わってしまうことも」。ワインに含まれる酸やボリュームなどで長期熟成が可能かどうか決まるのだそう。
さて、そんな熟成ワインを見分ける方法のひとつが、ボトルの底。底中央にあるくぼみが深いと、それはワインメーカーからの「熟成させてね」というサイン。熟成によって沈殿する澱やミネラルを、このくぼみに溜め込むため、この形状になっているのだ。
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熟成ワインを教えてくれるのは……
株式会社ユニテ 代表取締役 浅本充さん「ブラスリーベルナール」「adding:blue」「レスプリミタニ」でのサーヴィスとソムリエ、マネージャーを10年間経験後、BROOKLYN に渡米。 2009年株式会社ユニテを設立。同年に「自由が丘ベイクショップ」をディレクション。ライフスタイルの提案と、新しいフードトレンドや、世界のオーガニック事情の知識も深い。現在は、様々な企業の飲食部門やライフスタイルのコンサルティングに参加。
photo : Teruaki Kawakami , Tomoko Osada text : Maki Yamamoto , Akiko Kawagoe